
		    アップグレードに関する注意事項

======================================================================
<< 一般的なヒント >>

* 設定ファイルをアップグレードを `udtpugrade' で

設定ファイル (ndtpd.conf) を簡単にアップグレードしたいなら、`ndtpupgrade' 
を使いましょう。`ndtpupgrade' は前のバージョンの NDTPD の設定ファイル
を読み込み、本バージョンの NDTPD 向けの設定ファイルを生成します。

`ndtpupgrade' は NDTPD の標準の設定ファイルを読み込み、新しい設定を
`<標準の設定ファイル>.new' というファイルに出力します。設定ファイルの
置き換えは次の一連のコマンドで行えます。

	/usr/local/sbin/ndtpupgrade
	mv /usr/local/etc/ndtpd.conf /usr/local/etc/ndtpd.conf.orig
	mv /usr/local/etc/ndtpd.conf.new /usr/local/etc/ndtpd.conf

ただしこれは、NDTPD が /usr/local にインストールされ、システム管理用の
コマンドを置くディレクトリ (`sbindir') およびマシン固有の読み込み専用
のデータを置くディレクトリ (`sysconfdir') の位置がインストール時に変更
されていないと仮定しています。

`ndtpupgrade' は設定ファイルをどのように修正したのかについても報告しま
す。報告内容は標準エラー出力に出力されます。

	ndtpd.conf: 8: server-name' is obsoleted. (comment out)
	ndtpd.conf: 38: ident-hosts' is obsoleted. (comment out)
	ndtpd.conf: 42: ident-timeout' is obsoleted. (comment out)
	ndtpd.conf: 89: netmask in `hosts' must be an integer. (fixed)

`ndtpupgrade --help' でコマンド行オプションの情報が得られます。

======================================================================
<< 非互換な変更 >>

* 書籍名中の文字は小文字に

Condition:
	バージョン 3.0alpha2 およびそれ以前からのアップグレード

Description:
	設定ファイルにおいて、`host', `alias-eiwa', `alias-waei',
	`alias-kojen' 副指示子の値として認められる文字が変わりました。
	以前のバージョンの NDTPD では英大文字を認めていましたが、以降
	のバージョンでは英小文字を認めています。

	`ndtpupgrade' は、自動的に指示子および副指示子の値を変換します。

----------------------------------------------------------------------
* ネットマスクには整数を指定すること

条件:
	バージョン 3.0alpha2 およびそれ以前からのアップグレード

説明:
	設定ファイルにおけるネットマスクの表記法が、ネットワーク番号か
	らネットマスク長に変更されました。たとえば、パターン
	`192.168.1.0/255.255.255.0' は `192.168.1.0/24' と書き換えなく
	てはなりません。

	ネットマスクは `hosts' 指示子および `group 複合指示子の `hosts'
	副指示子で使用されます。


	`ndtpupgrade' は、自動的にネットマスクを変換します。

----------------------------------------------------------------------
* `server-name' の削除

条件:
	バージョン 2.3.8 およびそれ以前、および 3.0alpha0 からのアップ
	グレード
説明:
	`server-name' 指示子はサポートされなくなりました。あなたの設定
	ファイルからこれらの指示子を削除して下さい。

	`ndtpupgrade' は、自動的にこの指示子を削除 (コメントアウト) し
	ます。

----------------------------------------------------------------------
* 古いログファイル

条件:
	バージョン 2.3.8 およびそれ以前からのアップグレード
説明:
	ndtpdaily は古いログファイルを圧縮していましたが、現在のバージョ
	ンの ndtpdaily ではしなくなりました。古いログファイルを圧縮した
	い場合は、ndtpdaily に `-c compress' オプションを与えて下さい。

----------------------------------------------------------------------
* `ident-hosts' と `ident-timeout' の削除

条件:
	バージョン 2.3.8 およびそれ以前からのアップグレード
説明:
	`ident-hosts' と `ident-timeout' 指示子はサポートされなくなり
	ました。あなたの設定ファイルからこれらの指示子を削除して下さい。

	`ndtpupgrade' は、自動的にこの指示子を削除 (コメントアウト) し
	ます。

----------------------------------------------------------------------
* EB ライブラリのインストール

条件:
	バージョン 2.3.8 およびそれ以前からのアップグレード
説明:
	現在のソースパッケージは EB ライブラリを含んでいません。NDTPD
	をインストールする前に、EB ライブラリのソースパッケージを入手
	し、コンパイルして下さい。

----------------------------------------------------------------------
* `work-path' ディレクトリの所有者、グループ、モード

条件:
	バージョン 2.3beta1 およびそれ以前からのアップグレード
説明:
	以前のバージョンの ndtpd は、inetd から起動された場合は、
	`work-path' ディレクトリ上に何もファイルを置きませんでした。し
	かし、2.3beta2 とそれ以降のバージョンでは、いくつかのファイル
	を置くことがあります。

	もし、あなたのシステムの ndtpd が inetd から起動されるものの、
	正しく始動しない場合は、ディレクトリの所有者、グループ、モード
	を確認して下さい。

----------------------------------------------------------------------
* syslog の設定の変更

条件:
	バージョン 2.0.2 およびそれ以前、および 2.0beta0, 2.0beta1 か
	らのアップグレード
説明:
	ndtpd は「お知らせ」レベルのメッセージのほとんどを、これまでの 
	LOG_NOTICE から LOG_INFO レベルで出力するように変わりました。あ
	なたのシステムの `syslog.conf' を次のように変更してください。

	    local0.info    /usr/local/var/ndtpd/log/ndtpd.log

	(これは `local0' を syslog のファシリティとして選択し、
	 `/usr/local/var/ndtpd/log/ndtpd.log' をログファイルとして選択
	した場合です。)
	その後で、`syslogd' を再スタートして下さい。

----------------------------------------------------------------------
* IP アドレスにアスタリスクは使用しないこと

条件:
	2.0beta0+3 およびそれ以前のバージョンからのアップグレード
説明:
	`ndtpd.conf' の `hosts' 指示子および `book' 複合指示子の `hosts'
	副指示子において、ワイルドカードのアスタリスク (`*') を使用で
	きるのは、ホスト名のパターンだけです (例: `*.foo.co.jp')。アス
	タリスクを使った IP アドレスのパターン (例: `192.24.1.*') を記
	してもエラーにはなりませんが、期待通りに解釈されません。代わり
	に、「アドレス/ネットマスク」という表記方法  
	(例: `192.24.1.0/255.255.255.0') を使うことができます。


----------------------------------------------------------------------
* デフォルトの付録 (appendix) のディレクトリを変更

条件:
	バージョン 1.0.x からのアップグレード
説明:
	`make install' 実行時に、デフォルトの付録 (appendix) 用ディレ
	クトリが自動的に作成されます。NDTPD バージョン 1.0.x では、こ
	のディレクトリは `/usr/local/share/ndtpd/appendix' ですが、以
	降のバージョンでは `/usr/local/share/eb/appendix' に移りました。
	(NDTPD を `/usr/local' にインストールし、読み込み専用で機種に
	依存しないデータを置くディレクトリ (`datadir') を変更していな
	いと仮定しています。)

	NDTPD のインストール後、付録ファイルをこの新しいディレクトリに
	移すか、あるいは新しいディレクトリは削除して下さい。付録ファイ
	ルを移動させたときは、設定ファイル (`ndtpd.conf') の `appendix-
	path' 指示子を更新して下さい。

----------------------------------------------------------------------
* `--enable-ja-info' ではなく `--enable-ja-doc' を使用

条件:
	バージョン 1.0.3 から 1.0.6 の間 (1.0.3 と 1.0.6 を含む) から
	のアップグレード
説明:
	日本語の Info 文書をインストールしたいときは、`configure' スク
	リプトに対して `--enable-ja-info' ではなく `--enable-ja-doc' 
	オプションを指定して下さい。オプション名が変更されました。

----------------------------------------------------------------------
* `pid-file' 指示子の削除

条件:
	1.0beta2 もしくはそれ以前のバージョンからのアップグレード
説明:
	`pid-file' 指示子を設定ファイル (`ndtpd.conf') から削除して下
	さい。この指示子は廃止されました。PID ファイルは
	`<work-path>/pid.file' に作成され、変更することはできません。

	`ndtpupgrade' は、自動的にこの指示子を削除 (コメントアウト) し
	ます。

----------------------------------------------------------------------
* appendix データファイルのアップグレード

条件:
	1.0beta0 からのアップグレード
説明:
	appendix データファイルもバージョン 2.0 以降のものにアップグレー
	ドして下さい。

	appendix ファイルの内部形式は 1.0 と 2.0 では異なっていますの
	で、NDTPD バージョン 1.0beta1 およびそれ以降のバージョンでは、
	バージョン 1.0 の appendix ファイルを正しく解釈できません。

======================================================================
<< 特定のシステムの情報 >>

* `max-clients' を 0 に設定

条件:
	NEXTSTEP and OPENSTEP において、バージョン 2.3beta1 およびそれ
	以前からのアップグレード
説明:
	NDTPD のドキュメントの中の「よく訊かれる質問集、質問 6 (すべて
	の接続を拒否)」をご覧下さい。

----------------------------------------------------------------------
* `make' の前に `make uninstall' の実行

条件:
	SunOS 4.x において、いずれかのバージョンからのアップグレードお
	よびダウングレード
説明:
	コンパイルにおいて `ndtpd' の実行バイナリがリンクされる際に、
	ndtpd の配布物に付属している GNU libtool が、リンカに対して
	`libdir` にインストールされている EB ライブラリ (libeb.so) を
	リンクさせようとします。`configure' を `--with-eb-libraries' 
	オプション付きで実行した場合を除き、既にインストールされている
	EB ライブラリを `ndtpd' にリンクすべきではありません。リンクに
	よってエラーが起きるかもしれませんし、たとえリンクが成功したと
	しても、生成された `ndtpd' は正しく動かないかも知れません。
	`make' の前に `libdir' にインストールされている EB ライブラリ
	を削除して下さい。

