GNOMEのパネルのメニューから、→→をクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、キーボード操作性の設定 (AccessX)gnome-accessibility-keyboard-propertiesが起動します。
$ gnome-accessibility-keyboard-properties
Alt-F1 で、パネル上のメニューを開くことができるので、Alt-F1→→↓→→Enter でも起動できます。
キーボード操作性の設定 (AccessX)の画面では、上部に 基本 フィルタ マウス・キー の三つのタブがあります。
「基本」タブでは、機能 と 項5.6.1.1. 「スティッキー・キー」 と 項5.6.1.2. 「マウス・キー」 の設定項目があります。
スティッキー・キーを有効にする(S) にチェックをつけると、Shiftキーを押しながら他のキーを押すといったような二つのキー、さらには三つのキーを同時に押すという操作を、それぞれのキーを順に押すことで入力可能にできます。
同時に押すという動作をサポートする機能です。
Ctrl、Alt、Shiftなどのキーが対象となります。
たとえば、GNOME での「デスクトップを表示する」というショートカットキーは Ctrl-Alt-d となっていますが、スティッキー・キーを有効にすると、Ctrl、Alt、d と順に押していくことでできるようになります。
何かキー入力を行うと解除されますが、2回連続して押すと、ロックできます。
たとえば、Shift、a、b、c と入力すると Abc となりますが、Shift、Shift、a、b、c の様に、Shiftキーを2回押すとロックされ、ABC のようになります。[17]
もう一度同じキー(この場合はShiftキー)を押すとロックを解除できます。
誤って Shiftキーを押してしまったときなどは、Shift、Shift とさらに 2回押すと、2回目でロック、3回目で解除 となり、取り消すことができます。
マウス・キーは、キーボードで、マウスのカーソルの移動、クリック、ドラッグといった動作を行える機能です。
マウス・キーを有効にする(M) にチェックをつけると、テンキーなどをマウスの代わりに利用できます。
リピート間隔(A) は、キーを何秒押し続けたらリピート(同じキーを繰り返し押すのと同じ動作)とするか、の時間を設定します。
速度(P) は、リピート時に、一秒間で何文字入力するかを指定します。
マウス・キーでは、入力した文字数が、カーソルをどれだけ移動させるか、ということになるので、マウスカーソルの移動速度を指定することとなります。
ここでは、マウスとして利用するキーだけが対象になります。一般のキー入力については、GNOMEのパネルのメニューから、→をクリックするか、GNOME端末などから gnome-keyboard-properties とコマンドを実行して、キーボードの設定gnome-keyboard-propertiesを起動して、設定してください。
表 5.2. 「マウス・キーのキーバインド」 のように、1〜4, 6〜9 がマウスカーソルの移動、/ * - がボタンの切り替え、5 0 + がボタン操作になります。
表 5.2. マウス・キーのキーバインド
| キー | 効果 |
|---|---|
| 1 2 3 4 6 7 8 9 | マウスカーソルを移動する |
| / | 左ボタンにする |
| * | 右ボタンにする |
| - | 中ボタンにする |
| Ctrl-5 | アイコンを選択する、選択を解除する(「アプリケーションで開く」などのクリックした時の動作はしません。複数のアイコンを選択することができます。) |
| 5 | クリック(Ctrl-5で複数選択していた場合はまとめて処理します。) |
| + | ダブルクリック |
| 0 | マウスのボタンを押したままの状態にする(5で解除) |
| Esc | ドラッグでの移動などのキャンセル |
| Enter | 選択したものを開く(左クリックで開くのと同じ動作をします。Ctrl-5で複数選択していた場合は全て開きます。) |
例 5.2. ファイルをキーボード操作でゴミ箱へ
上の図のような場合では、7でカーソルをアイコンのところに移動する、/で左ボタンにする、0でアイコンを選択(ドラッグ開始)、1 でゴミ箱に重ねる、5でドラッグの状態を解除する(ボタンから指を離すのと同じ)、といった手順で、ゴミ箱に入れることができます。
また、7、-(右ボタンに切り替え)、5(右クリック)、v(右クリックのメニューのゴミ箱へ移動する(V))といった操作もできます。
7、Ctrl-5(アイコンをクリックして選択)、Delete としてもゴミ箱に入れることができます。
マウス・キーだけではなく、キーボードの他のキーも合わせて使った方が効率よく作業できると思います。
スロー・キーを有効にする(W) にチェックをつけると、一定の秒数キーを押し続けるまで、キーを認識しないようになります。
誤って他のキーに触れてしまっても、無視するという機能です。
バウンス・キーを有効にする(U) にチェックをつけると、キーを押した後、一定の秒数が経過するまで、同じキーを押してもキーを認識しないようになります。
誤って同じキーを何度も押してしまっても、連続して入力せずに無視するという機能です。