5.3. ビープ音

アプリケーションによっては、何か間違ったキー操作をしている時や、ユーザーに知らせる必要がある重大な操作をした時に、ビープ音を鳴らすことで知らせるというものがあります。

ビープ音を利用するには、カーネルモジュールを読み込むGNOMEでユーザーごとに設定する、という二つの設定が必要となります。

アプリケーションにも、ビープ音を鳴らす、鳴らさないという設定項目がある場合もあります。アプリケーションごとに設定方法が異なりますが、ここでは GNOME端末での方法を例として挙げておきます。

5.3.1. カーネルモジュールを読み込む(ロード(load)する)

Vine Linux 4.x から kernel 2.6.x が採用されたので、i386 なマシンでは、標準ではビープ音は鳴らないようになっています。

root で次のようにしてモジュールを読み込む必要があります。

# /sbin/modprobe -i pcspkr

なお、モジュールの読み込みをやめる(アンロード(unload)する)には次のようにします。

# /sbin/modprobe -r pcspkr

現在モジュールが読み込まれているかどうかは、lsmodコマンドで確認できます。

$ /sbin/lsmod | grep pcspkr

モジュールが読み込まれていない場合は何も出力されませんが、モジュールが読み込まれている場合は、次のように出力されます。(数字は異なる場合があります。)

pcspkr                  7428  0 

lsmodコマンド は、modprobeコマンドとは異なり、一般ユーザーで実行可能です。

modprobe コマンドでの操作は、電源を切るなど、再起動をすると無効になります。

再起動したときに同じコマンドを自動的に実行するようにするには、/etc/rc.local[16] というファイルの最後のほうのところ(40行〜43行)に、エディタを使ってコマンド等を書き込みます。

警告

起動しなくなるおそれがありますので、必要な部分以外は書き変えないでください

例 5.1. ビープ音を鳴らすために /etc/rc.local を編集する

編集前

#### Vine stuff ends here


touch /var/lock/subsys/local

編集後

#### Vine stuff ends here

# for beep sound
/sbin/modprobe -i pcspkr

touch /var/lock/subsys/local

行頭に # をつけることでその行を無効にできるので、for beep sound などとコメントを書いておきます。


5.3.2. GNOMEで設定を行う

GNOMEでは、ビープ音の代わりに、操作中のウィンドウのタイトルバーを点滅させる、画面全体を点滅させる、という切り替えができるようになっています。

GNOMEのパネルのデスクトップメニューから、設定サウンドをクリックするか、GNOME端末などから以下のコマンドを実行すると、サウンドの設定gnome-sound-propertiesが起動します。

$ gnome-sound-properties

図 5.1. gnome-sound-properties でのビープ音の設定

gnome-sound-properties でのビープ音の設定

図 5.1. 「gnome-sound-properties でのビープ音の設定」

サウンドの設定の画面では、上部に サウンド ビープ音 の二つのタブがあります。

ビープ音がならない、鳴らしたい、鳴らしたくない、といった場合には、「ビープ音」タブを開き、「システムのビープ音を有効にする」と、「視覚的なビープ音を有効にする」のところの設定を確認し、必要に応じて設定してください。

5.3.3. GNOME端末のビープ音の設定を行う

GNOME端末のメニューから、編集(E)現在のプロファイル(U) としてプロファイルの編集という画面を開くと、「全般」タブに、端末ベルを鳴らす(B)というチェック項目があります。

ここにチェックをつけるとビープ音が鳴るようになります。

次のようにコマンドを入力することで実際にビープ音を鳴らして確認することができます。

$ echo -e '\a'



[16] /etc/rc.localというファイルは、/etc/rc.d/rc.local というファイルを参照するシンボリックリンクファイルなので、/etc/rc.d/rc.local が編集されます。直接 /etc/rc.d/rc.local を編集してもかまいません。