2.3. インストール後に行う設定

2.3.1. USBの設定

Vine2.5から、usbmgr に代わり murasaki によって USB の管理を行うようになりました。murasaki は、kernel 2.4 からサポートされたHotPlug機能を利用し、 HotPlug対応モジュールを自動ロード、アンロードします。

USB機器が認識され /etc/murasaki/murasaki.usbmap に必要なモジュールが見付かった場合、そのモジュールがロードされ USB機器を利用できるようになります。

インストール当初の設定では、対応モジュールが用意されていても利用できない機器が存在します。そういった機器を利用する場合、/etc/murasaki/murasaki.usbmap 等を編集します。場合によっては、モジュールの依存関係を解決するために /etc/murasaki/murasaki.depend などを修正する必要があるかもしれません。

murasaki は、モジュール定義のないデバイスを認識した場合、『モジュール名を書き換えて murasaki.usbmap 等の MAP ファイルに追加するように』とのメッセージを出力します。/var/log/messages の内容を頼りにモジュール名以外の12個の変数を調べ、対応するモジュール名を特定した上、適切な MAP ファイルにモジュール定義を追加してください。

Example 2-1. モジュール定義が見付からなかった場合の出力例

Aug  6 19:30:23 localhost murasaki.usb[751]: device is added
Aug  6 19:30:23 localhost murasaki.usb[751]: vendor:0x46d
product:0x870 Dclass:0xff Dsubclass:0xff Dprotocol:0xff
Iclass:0x0 Isubclass:0x0 Iprotocol:0x0
Aug  6 19:30:23 localhost murasaki.usb[751]: The device
match nothing in mapfile
Aug  6 19:30:23 localhost murasaki.usb[751]: Please change
MODULE in following line to appropriate module name, add it
to /etc/murasaki/murasaki.usbmap
Aug  6 19:30:23 localhost murasaki.usb[751]: MODULE 0x0073 0x46d 0x870 0 0 0xff 0xff 0xff 0x0 0x0 0x0 0x00000000	(1)
(1)
この行の MODULE より後を MODULE を適切なモジュール名に書き換えた上、/etc/murasaki/murasaki.usbmap に追加します。

/etc/murasaki/murasaki.usbmap の各変数の意味に付いては、Appendix A を参照してください。

なお、murasaki は、USBデバイスのほか、Cardbus や IEEE1394 用のモジュール読み込みにも利用されています。murasakiの各設定ファイルの詳細については、/usr/doc/murasaki-0.5.4/README.eucJP を御覧下さい。

2.3.1.1. USBマウスを使う場合

基本的に/etc/X11/XF86Config-4で設定されているので、必要な設定はありません。もしうまくいかない場合は、/etc/X11/XF86Config-4に以下のエントリーがあるか確認してください。インストーラ(anaconda)や Xconfigurator で X ウィンドウの設定を行っていれば存在するはずです。

Section "ServerLayout"
	Identifier     "Anaconda Configured"
	Screen      0  "Screen0" 0 0
	InputDevice    "Mouse0" "CorePointer"
	InputDevice    "Mouse9" "SendCoreEvents"
	InputDevice    "Keyboard0" "CoreKeyboard"
EndSection

(中略)

Section "InputDevice"
	Identifier  "Mouse9"
	Driver      "mouse"
	Option      "Protocol" "IMPS/2"
	Option      "Device" "/dev/input/mice"
	Option      "ZAxisMapping" "4 5"
	Option      "AlwaysCore"
EndSection

2.3.1.2. USB FDDを使う場合

通常のFDDのデバイスは /dev/fd0ですが、USB FDDの場合には /dev/sdaなどになります(接続されている他の機器によって/dev/sdbなどに変わることがあります)。従って、mtoolsを用いる場合は、/etc/mtools.confを以下のように変更します。

#drive a: file="/dev/fd0" exclusive 1.44m mformat_only
drive a: file="/dev/sda" exclusive 1.44m mformat_only

この設定がうまくいっているか確認するには、mdirコマンド等でFDDにアクセスしてみると良いでしょう。うまくいかない場合はデバイス名を/dev/sdbなどに変えてみてください。(mdirコマンド等、mtoolsについては、オンラインマニュアル「ユーティリティ」の「Chapter 6. MS-DOSファイル操作 (mtools)」を参照してください。)

また、ext2やreiserfsフォーマットのFDDをマウントして使用する場合は、 /etc/fstabの/mnt/floppyのエントリを以下のように変更します。

#/dev/fd0            /mnt/floppy          auto    noauto,owner   0 0
/dev/sda             /mnt/floppy          auto    noauto,user    0 0

設定後にmount ができるか確認しておきます。mount コマンドについては、オンラインマニュアル「Vine Linuxのシステム管理」の 「1.2 ファイルシステム」を参照してください。

# mount /mnt/floppy

2.3.1.3. その他のUSBデバイスを使う場合

USBの機器を使用する場合はデバイス名が変わっている場合が多いので、設定ファ イルの修正が必要になります。USBの機器によって、使用する設定ファイルとデ バイス名が異なります。

デバイス名の中には/devディレクトリにあるusbではじまるファイル名 (/dev/usb*)のものもありますので、参考にしてください。

2.3.2. ノートパソコンでの注意点

カードを挿したらマウスやモデムが動かなくなった、音が出なくなったなどの場 合には、IRQ が重複している可能性があります。PCMCIA のデフォルト設定では、 IRQ 3,5,12 など、他のデバイスで使用されるかもしれない IRQ も使ってしまう 設定になっていますので、これらの IRQ を使わせたくない場合は /etc/pcmcia/config.opts を編集しましょう。

PCMCIA のモジュールオプション設定ファイルは/etc/sysconfig/pcmciaです。 PCIC_OPTS や CORE_OPTS が必要な場合はこのファイルに書き込みましょう。 例えば、次の様に書きます。

PCMCIA=yes
PCIC=i82365
PCIC_OPTS=
CORE_OPTS=