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3. インストールの準備

3.1 インストール手順

インストールの大まかな手順は次のようになります.

                  事前準備
                     ↓
            (ブートディスク作成)
                     ↓
               インストーラ起動
                     ↓
            インストールクラス選択
                     ↓
              パーティション設定
                     ↓
                  環境設定
                     ↓
        ハードディスクへのファイル展開
                     ↓
                   X の設定
CD-ROMから起動できる場合は,「ブートディスク作成」の過程を省略することができます.

3.2 事前準備

■フロッピーディスクの用意

CD-ROMから起動できない場合は,インストール時にLinuxを起動するための「ブートディスク」を作成します.また,インストール後にシステムを起動するための「起動ディスク」を作成しますので,予めフロッピーディスクを2枚ご用意下さい.

Vine Linux 2.6CR版には「ブートディスク」が添付されていますので,「起動ディスク」用フロッピーディスクを1枚ご用意下さい.

本マニュアルでは,以下の様に2つのディスクを区別します.
  • 「ブートディスク」:インストール時にLinuxを起動するために使用するディスクです.
  • 「起動ディスク」:システムをFDDから起動するためのディスクです.このディスクはHDDからLinuxを起動できなくなったときに復旧する場合にも使用できます.

■事前に調べておくこと

インストールを行う前にいくつか準備が必要になります.まず各ハードウェアの型番などを控えておいて下さい.

PCIやPCMCIAなどの多くデバイスは自動で認識されますので、実際には入力する必要はありません。自動認識されなかった場合に情報として必要になります。Windowsがインストールされている場合では,デバイスマネージャで各デバイスのプロパティを見ればわかるでしょう。どうしてもインストールがうまくいかない場合には,一旦ビデオカードとモニタ以外のハードウェアを取り外してから行ってみて下さい.

■パーティションについて

Vine Linuxをインストールするには,ハードディスクに,新たにパーティションを作成するための空き領域が必要です.WindowsがプリインストールされたPCを購入した場合は,ハードディスクのすべての領域をWindowsが使う設定になっていることがほとんどです.この場合は,以下のいずれかの方法で空き領域を確保してください.

  1. Linux用に空き領域を残してWindowsを再インストールする
  2. Windowsパーティションの未使用部分を空き領域にするツールを利用する

    このツールには,dosutilsディレクトリ内のFIPS.EXEや,パーティションマジック(Partition Magick)などの市販の製品が利用できます.これらのツールを使用する際には,まず一時的に仮想記憶を使わないよにした上でデフラグを行ってください.ただし,FIPS.EXE では 8Gバイトを越える部分のパーティション操作は行なえません.

  3. 新規にディスクを増設する

1.の方法は既存の環境を初期化することになりますので,必ず必要なデータをバックアップしてから行ってください.また,2.の方法の場合も絶対に安全とは言えませんので,必要なデータのバックアップを行ってください.

必要な空き領域のサイズは,最小構成で約600Mバイト以上(フルインストール時に約 1.7Gバイト以上)です.この他にスワップ領域とユーザ領域が必要となります.Kernel 2.4 ではスワップ領域はメモリの2倍程度を目安にしてください.

Memo:ハードディスクのパーティションと空き領域

ほとんどのマシンにはWindowsがプリインストールされているため,パーティションを意識することはないでしょう.新品のハードディスクを使う場合,まず論理的にいくつかに分割し,その分割したものをどのOSで使用するかを設定しなければなりません.この分割した部分を「パーティション」と言います.そして,パーティションに割り当てられていない部分を「空き領域」などといいます.Linuxをはじめてインストールする場合,空き領域にLinuxが使用するパーティションを作成する必要があるのです.この説明については,WindowsのFDISK.EXEコマンドなども参考になるでしょう.

3.3 インストール方法の選択

Vine Linux 2.6では以下の方法でインストールすることができます.

  1. ローカルのCD-ROMからインストールする
  2. ローカルのハードディスクからインストールする
  3. NFSやFTP,HTTPを使ってネットワーク経由でインストールする
  4. PCMCIAを使ってインストールする
Vine Linux 2.6CR版にはCD-ROMが付属していますので,1.または4.の方法ですぐにインストールできます.

ここで言う「ローカル」とは,「PC本体に内蔵されている」と言う意味です.

■ローカルのCD-ROMからインストールする

PCに装着されたCD-ROMドライブからインストールを行います.ノートPCなど外付けのCD-ROMドライブからインストールする場合は後述のPCMCIAを使う場合を御覧下さい.

■ローカルのハードディスクからインストールする

Vine Linuxのファイルが置かれた Linux(ext2) のパーティションからインストールを行います.もし,この方法を使用するのでしたら,いったんインストールを中断して Linux(ext2)のパーティションにVine Linuxのファイルをコピーします.その後,ブートディスクを用いて再起動し,インストールを行います.

パーティションの設定後にVine Linuxのファイルが存在するパーティションとディレクトリを聞かれますので,パーティションには IDEなら/dev/hda1,SCSIなら/dev/sda1などの様に指定し,ディレクトリにはファイルが存在するディレクトリ名を指定します.

■ネットワーク経由によるインストール

LAN上のVine Linuxのファイルが置かれたNFSサーバからインストールを行ったり,ネットワーク上でVine Linuxを公開しているFTPサーバやHTTPサーバからインストールを行います.LANやNFS,FTP,HTTPなどのネットワーク設定に関する知識が必須になります.UNIX系OSの経験がない場合は,この方法でインストールすることはできないと思ってください.

■PCMCIAによるインストール

PCMCIAカードを使ってインストールを行います.これはノートPCなどで外付けのCD-ROMドライブからインストールする場合や,NIC(PCMCIA)カードを用いてネットワーク経由でインストールする場合です.

3.4 ブートディスクの作成

Vine Linuxのインストーラは,以下の3つのいずれかの方法で起動します.

  1. フロッピーディスクを使って起動する
  2. CD-ROMドライブから起動する(CD-ROM起動が可能なPCに限る)
  3. Windows などから起動する

本製品にはブートディスクが付属しており,1.の方法をそのまま利用できます.

     ローカルのCD-ROMやハードディスクからのインストール: "Boot Disk for Normal Install"
     PCMCIAカードによるCD-ROMインストール:               "Boot Disk for PCMCIA Install"
     PCMCIAカードによるネットワークインストール:         "Boot Disk for PCMCIA Network Install"
これらのディスクは以下のように自分で作成することもできます。また、ネットワーク経由でのインストール用のブートディスクは製品に付属してませんので、この場合も以下のように作成してください。

なお,お手持ちのCD-ROMドライブがブータブル対応(CD-ROMから起動可能なタイプ)であれば,ドライブにCDを入れて再起動するだけでインストールが始まります.この場合,BIOSの設定でハードディスクよりも先にCD-ROMを参照するように選んで下さい.

ブートディスクは,WindowsのDOSプロンプトやMS-DOS上で作成するのが簡単ですが,Linuxなら以下のようにして作成することもできます。

# mount /mnt/cdrom
# cat /mnt/cdrom/images/boot.img > /dev/fd0

付属のブートディスクには boot.imgpcmcia.img, pcmcianet.imgが入っています.

それぞれのブートディスクを作成するには、boot.imgの場合と同様におこないます。

次にWindowsのDOSプロンプトやMS-DOS 上での作成方法を紹介します.

Vine LinuxのCD-ROMを入れディレクトリをCD-ROMの imagesディレクトリに移動します.1.44Mバイトフォーマット済みのフロッピーディスクをAドライブに挿入して,以下のようにrawriteコマンドを実行します.ここではCD-ROMがGドライブであると仮定します.

G> ..\dosutils\rawrite.exe -n -f boot.img -d a:

ネットワーク経由でインストールする場合やPCMCIAを使う場合には,boot.imgの代わりに,bootnet.imgまたはpcmcia.img, pcmcia2.imgをお使い下さい.


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