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2. システムを再設定しよう

2.1 アップデートパッケージのインストール

Vine Linux 2.5が公開されてから発見された不具合はアップデートパッケージと して配布されています.これらはセキュリティ上の問題もありますので,必ずアッ プデートしてください.また,デスクトップ環境KDEなどのアプリケーションは Vine Plusとして提供されています.必要なパッケージは同様にインストールす ることができます.ここでは,アップデートの手順を示します.

  1. アップデートパッケージをVine LinuxのFTPサーバからダウンロードしま す.これらのパッケージが例えば /usr/local/src/に置かれているとします.
  2. ディレクトリ/usr/local/src/に移動します.収められている ファイルの一覧を確認します.
    # cd /usr/local/src/
    # ls
    update_packages-1.2.3-0vl0.i386.rpm
    ...
    
  3. 必要なパッケージをアップデートします.
    # rpm -Uvh update_packages-1.2.3-0vl0.i386.rpm
    
    もし,ここで何かエラーがでた場合や,rpmコマンドの使い方を知りたい場合は, XX章の「RPMによるパッケージ管理」を参照してください.

2.2 再設定を行うには?

インストーラで設定した内容を変更したい場合やうまく設定ができずスキップし た項目はインストール後でも設定ができます.これらの設定はシステム管理にな ります.X Window Systemの設定やマウスの設定を行うので,ここではコンソー ル画面で設定を行います.すでにコンソール画面の場合は,rootユーザでログイ ンしてください.ウィンドウ画面の場合は,オプションメニューから「ログイン 終了」を選択し,rootユーザでログインすると,コンソール画面になります. ここで,再びrootユーザでログインしてください.

日本語表示を行いますので,konを起動してください.以下の設定はrootユーザ で,kon上で行っている場合を想定します.

セットアップメニュー

システムの設定を行う便利なコマンドが用意されています.コマンドラインで setupと入力すると,次のメニューが現れます.

# setup
     ユーザ認証設定
     キーボード設定
     マウス設定
     システムサービス設定
     サウンドカード設定
     タイムゾーン設定
     X Window System 設定
カーソルで設定したい項目に合わせます.そして,Enterを押すと,その項目の 設定画面になります.終了する場合はTabキー押して「終了」に合わせて, Enterを押してください.

カーソルの移動方法は,画面の下側にも表示されていますが,Tabキーを押すこ とによって,移動することができます.選択した項目は Enterを押すと実行され ます.

設定がうまくできない場合は,「FAQ (良く尋ねられる質問集 Q A)」も参 照してください.また,Vine LinuxのWebページも見るとよいでしょう.

ユーザ認証の設定

setupのメニューから「ユーザ認証設定」を選択するか,コマンドラインで次の ように入力すると,ユーザ認証の設定の設定が行えます.

# authconfig

まず,パスワードファイルを用いる方法とNISを用いる方法を選択します.個人 で使用する場合やNISを用いない場合は,「Password File」をチェックします. 「NIS」はネットワーク環境でNISを利用する場合にチェックします.このときは, NISドメインとNISサーバ名を指定してください.個人で使う場合は特にNISの設 定の必要はありません.

次に,シャドウパスワードとMD5パスワードを使用するかどうかを選択します. シャドウパスワードとはパスワードを管理しているファイル /etc/passwdの他に /etc/shadowファイルを作成して,パスワードを他のユーザから見れないように するための機能です.なるべくシャドウパスワードを設定した方が良いでしょう. また,MD5パスワードを設定するとパスワードに256文字までを使用することがで きます.パスワードを長くすることにより,パスワードが解読されにくくなりま すので,設定することをお勧めします.とりあえず,両方とも設定しておく方が 良いでしょう.

キーボードの設定

setupのメニューから「キーボード設定」を選択するか,コマンドラインで次の ように入力するとキーボードの種類を設定することができます.

# kbdconfig

インストーラでもキーボードの設定を行いましたが,間違えて設定したり,買い 替えたりした場合は,もう一度設定し直すことになります.LiunxではCtrlキー を多用するため,キーボードの種類によってはCtrlキーが使いにくい場合があり ます.そのような場合には,左側のCtrlキーとCaps Lockキーを交換すると便利 です.Vine LinuxではCtrlキーとCaps Lockキーを交換したキーマップ(キーボー ドの配置)を標準で用意しています.

メニューが現れますので,カーソルキーを使ってキーマップを選択します.カタ カナがプリントされている日本語キーボードの場合,jp106かjp106_Ctrl_CAPSを 選択します.英字のみのキーボードの場合,usかus_Ctrl_CAPSを選択します. Ctrl_CAPSがついている方は,CtrlキーとCaps Lockキーの入れ換えがされている キーマップです.選択して,「了解」を押すと新しいキーマップが設定されます.

マウスの設定

setupのメニューから「マウス設定」を選択するか,コマンドラインで次のよう に入力するとマウスの種類を設定できます.

# mouseconfig

マウスには,コネクタの形状によってPS/2マウス,シリアルマウス,USBマウス などがあります.最近はPS/2マウスかUSBマウスが多く使われています.また, ボタンが2つのものや3つのもの,ホイールが付いているものなどあります.従っ て,マウスの種類に応じて設定しなければなりません.

メニューの中で,「(PS/2)」と付いているのがPS/2マウス用で,「(シリアル)」 と付いているのがシリアルマウス用です.通常,2ボタンの場合は「一般のマウ ス」,3ボタンの場合は「一般の3ボタンマウス」を選択します.ホイールマウス は2ボタンとして扱います.また,2ボタンマウスの場合,「3ボタンをエミュレー トしますか? 」にチェック[*]を入れてください.これをチェックすると,左右 のマウスを同時に押すと3番目のボタンの代わりになります.ホイールマウスの 場合はホイール部分を押すと2ボタンとして働きます.3ボタンマウスの場合はチェッ クしないでください.

サービスの設定

setupのメニューから「システムサービス設定」を選択するか,コマンドライン で次のように入力すると様々なサービスを有効にするか無効にするかを設定する ことができます.

# ntsysv

UNIXではさまざまなサービスが提供されています.例えば,かな漢字変換を行う CannaサーバやWnnサーバ,プリンタデーモン,カーネルデーモンなどがあります. サービスの設定には各サービスについての知識が必要です.Vine Linuxでは,個 人で使用する場合は標準で設定がされていますので,特に変更する必要はありま せん.ネットワークで利用する場合は,NIS(YP)サーバや,DNSサーバなどを設定 する必要があります.

起動するサービスにチェックを付けてください.F1キーを押すと英語ですが,説 明を読むことができます.

「システムサービス設定」ではランレベルに応じたサービスを設定することがで きません.細かなサービスの設定には chkconfig コマンドを用います.サービ スの状態はオプション --list で知ることができます.この一覧はインストール されているパッケージにより異なります.

# chkconfig --list
canna           0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
FreeWnn         0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
keytable        0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
crond           0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
syslog          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
netfs           0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
network         0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
random          0:off   1:on    2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
xfs             0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
reconfig        0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
httpd           0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
apmd            0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
arpwatch        0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
atd             0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
autofs          0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
named           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
bootparamd      0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
dhcpd           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
gated           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
gpm             0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
inet            0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
innd            0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
ipchains        0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
pcmcia          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
ldirectord      0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
kudzu           0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
linuxconf-setup 0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
lpd             0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
mars-nwe        0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
mcserv          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
nfs             0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
nfslock         0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
nscd            0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
sshd            0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
identd          0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
portmap         0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
postfix         0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
postgresql      0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off
proftpd         0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
routed          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
rstatd          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
rusersd         0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
rwhod           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
smb             0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
squid           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
snmpd           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
usbmgr          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
xntpd           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
ypbind          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
yppasswdd       0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
ypserv          0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

0〜6の数字はランレベル(Run Level)を示します.ランレベルについては次の 「ランレベルとは」を参照してください。onはそのランレベルでサービスが提供 されることを示し,offは提供されないことを示します.例えば,かな漢字サー バ cannaはランレベル 2,3,4,5で起動され,0,1,6では停止されます.

onになっているサービスをoffにするには,chkconfigでサービス名の後にoffを 付けて実行します.

# chkconfig canna off
# chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off

逆に,offになっているサービスをonにするには,サービス名の後にonを付けて 実行します.

# /sbin/chkconfig canna on
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

標準でonになるランレベルは各サービスによって決まっています.もし, 標準の設定を変更したい場合にはオプション --levelを付けて指定します.例え ば,ランレベル2,4でcannaをoffにするには次のようにします.

# /sbin/chkconfig --level 24 canna off
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:on 6:off

ここで,chkconfigコマンドでoffになっているサービスをonにしただけでは,す ぐにはそのサービスが利用できないことに注意して下さい.chkconfigコマンド で設定したサービスはランレベルを変更したり,再起動した場合に起動されます. すぐにサービスを利用したい場合は次のように入力する必要があります.この例 ではcannaサーバを起動します.

# /sbin/service canna start
サービスを停止する場合は stopとします.
# /sbin/service canna stop
また,サービスを再起動する場合は restartとします.

■ ランレベルとは

UNIXの特徴にランレベル(Run Level)という考えがあります.ランレベルとはシ ステムの状態のことです.Linuxでは以下のランレベル0から6までが定義されて おり,ランレベルを変更することによってシステムの状態を変えることができま す.

システムの停止や再起動はそれぞれランレベル0と6になっています.ランレベル 1のシングルユーザモードはrootユーザのみがログインできるモードです.主に システム管理を行う場合に利用します.ランレベル 2,3,5はマルチユーザモード で,一般ユーザも利用できるモードです.ランレベル 2のときはネットワークは 利用できません.ランレベル 3のときは,コンソールからのログインになります. X Window Systemを利用するには自分でXを起動する必要があります.ランレベル 5のときは,X Window Systemが起動され,ログインするとウィンドウ画面がすぐ に使えます.

このランレベルは telinitコマンドを用いて変更します.ランレベル 5に変更するにはコマンドラインで次のように入力します.

# telinit 5

サウンドカードの設定

サウンドカードをお持ちの場合は,サウンドカードの設定を行います.多くの PCIカードの場合,自動認識されますので,setupコマンドで「サウンドカード設 定」を選択するか,コマンドラインで次のように入力してください.

# sndconfig

自動認識させる場合は「了解」で先に進みます.成功すると自動認識されたカー ドの種類が表示されますので「了解」で進みます.サウンドカードのテストで, 人の声が聞こえたら成功です.次にシンセの設定が同様に行われますので「了解」 で進んでください.全て成功したら「了解」を押して終了してください.エラー が出たり,「取消」を押すとやり直しになります.

一部のPCIカードのサウンドカードやISAカードなどの場合には,自動認識しなかっ たりフリーズしてしまったりすることがあります.このような場合には,I/Oポー ト,IRQ,DMA,MPU I/Oの値を自分で設定する必要があります.Windowsでサウン ド機能が使える場合は,Windows上でのこれらの値を調べて,その値を使ってみ てください. これらの値を調べたらsetupコマンドからは実行せずに,コマンドラインから以 下のように入力します.

# sndconfig --noprobe

「了解」を選択すると設定を開始します.環境変数DISPLAYが設定されていると, そのように警告されますが構わず「了解」で進みます.カードの種類ではご使用 のサウンドカードを選択してください.次に,カードの設定画面に移るので,先 程調べた値をいくつか試してください。

もし,音が鳴らないなどサウンドカードの設定がうまくできない場合は, /etc/conf.modulesのサウンドの設定の部分を削除してください.または, conf.modules.bakを conf.modulesにします.

# mv conf.modules.bak conf.modules
設定がうまくいっていないのにシステムを再起動すると,途中で起動できなくな る場合があります.

サウンドドライバは http://alsa.linux.or.jp/からも入手すること ができますので,参考にしてください.

タイムゾーン設定

タイムゾーンはインストール時に「Asia/Tokyo」と設定していれば,変更は不要 です.もし何か誤りがある場合には,setupコマンドで「タイムゾーン設定」 を選択するか,コマンドラインで次のように入力してください.

# timeconfig

「Asia/Tokyo」を選択して下さい.「ハードウェアクロックを世界標準時とみな します」は特にチェックする必要はありません.

X Window Systemの設定

インストール時にX Window Systemの設定はできましたでしょうか? インストー ルのときよりも高解像度の画面を設定することができる場合がありますので,こ こで再び設定してみると良いでしょう.設定を行う前に,うまくいかなかったと きのために,現在の設定を保存しておきます.

# cd /etc/X11/
# cp -p XF86Config XF86Config.org
# cd
setupコマンドで「X Window System設定」を選択するか,コマンドラインで次の ように入力してください.
# Xconfigurator

「了解」を押すと,PCI機器の検出が行われ,自動検出されたエントリが表示さ れます.ここでは「了解」で先に進みます.次にモニタのセットアップになりま す.アルファベット1文字を入力すると,その文字ではじまるメーカの欄にジャ ンプします.該当のモニタが無くても似ているものを選べば,うまく表示できる ことが多いようです.それでも,うまくいかないときは,一番上の「カスタム」 を選択し,解像度と周波数の合っているものを選択してください.垂直周波数は モニタのマニュアルを参照してください.

次に,画面設定でビデオモードと色進度の自動検出をするかを選択します.「検 出」を選択すると,画面が数回点滅して自動検出が行われます.これに失敗した り,「検出しない」を選択した場合は,ビデオカードのメモリサイズ,クロック チップの設定,ビデオモードの選択を手動で行います.クロックチップの設定は 「クロックチップの設定をしない(推奨)」が良いでしょう.

この後,Xの起動テストを行います.「了解」を押すとXが起動されます.設定が うまくいくと「このメッセージが見えますか?」と表示されますので,「はい」 をマウスで選択します.また,ブート時にXを起動するか聞かれますので,起動 する場合は「はい」を,起動しない場合は「いいえ」をマウスでクリックします. 画面表示が十分ならば「はい」を選択すると,次にシステムを起動したときに wdmが起動されグラフィカルなログイン画面が現れます.うまく表示されない場 合は,10秒後に失敗しましたと表示され,再び選択画面に戻りますので,値を変 えてやってみてください.

インストーラでX Window Systemの設定ができなかった場合は,ビデオカードに 対応するXサーバパッケージをインストールする必要があります. Xconfiguratorで機器の自動検出の際にXサーバの 名前が表示される場合もあり ますので,この名前のパッケージをインストールします.インストール後,再設 定を行ってみて下さい.Xサーバのパッケージ名は XFree86-(サーバ名 )-3.3.6-X.i386.rpm になっています.例えば,Mach64サーバならば,インストー ル用のCD-ROMを入れ,次のようにします.

# mount /mnt/cdrom
# rpm -Uvh /mnt/cdrom/Vine/RPMS/XFree86-Mach64-3.3.6-13vl14.i386.rpm
# umount /mnt/cdrom

rpmコマンドの使い方は,「 RPMによるパッケージ管理」を参照して下さい.

LANの設定

イーサを使用したLANの設定は netconfig コマンドで行うことができます。 電話回線を使用して、ダイアルアップでプロバイダ等に接続する場合は、「ダイ アルアップ接続(PPxP)の設定」の章を参照してください。

# netconfig

まず、IPの取得方法について確認してください。プロバイダ等から動的にIPアド レスが割り振られる(DHCPなど)場合は、「Use dynamic IP configuration (BOOTP/DHCP)」をチェックするだけで設定は終りです。この場合は、以下の項目 は空白のままにしておいてください。ここで、「動的」と言うのは、決まった IPアドレスをもらうのではなく、接続したときに決められる場合を言います。

固定のIPアドレスが割り振られている場合は、そのIPアドレスとネットマスク、 デフォルトデートウェイ、ネームサーバを指定します。以下では、IPアドレスが 192.168.100.32、ネットマスクが 255.255.255.0、デフォルトデートウェイが 192.168.100.1、ネームサーバが192.168.50.123の場合を示しています。

IP address:           192.168.100.32
Netmask:              255.255.255.0
Default gateway (IP): 192.168.100.1
Primary nameserver:   192.168.50.123

設定が完了したら、ネットワークの設定を有効にします。

# /sbin/service network {start|restart}
OKが出れば成功です。ifconfigコマンドやnetstatコマンドで確認してみましょ う。以下の実行例は固定IPの場合です。
# /sbin/ifconfig [-a]
eth0      リンク方法:イーサーネット  ハードウェアアドレス 00:11:22:33:44:XX 
          inetアドレス:192.168.100.32 ブロードキャスト:192.168.100.255 マスク:255.255.255.0
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RXパケット:24313 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
          TXパケット:20639 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
          衝突(Collisions):1901 TXキュー長:100 
          割り込み:18 ベースアドレス:0xb000 
# netstat -nr
カーネルIP経路テーブル
受信先サイト    ゲートウェイ    ネットマスク   フラグ   MSS Window  irtt インターフェース
192.168.100.0   0.0.0.0         255.255.255.0   U         0 0          0 eth0
127.0.0.0       0.0.0.0         255.0.0.0       U         0 0          0 lo
0.0.0.0         192.168.100.1   0.0.0.0         UG        0 0          0 eth0

2.3 インストール後に行う設定

USBの設定

Vine Linux 2.1より,USBに一部対応しています.USBの管理はUSBマネージャ usbmgrで行われます.usbmgrはUSBポートに機器が接続されると,必要なモジュー ルを組み込んでくれます.また,機器が外されると,不要になったモジュールを 削除してくれます.対応しているUSB機器は /etc/usbmgr/usbmgr.confに書か れています.まだ一部のUSB機器しか設定されていませんが,自分で設定を追 加することができます.USBの設定の詳細は /usr/doc/usbmgr-0.3.5/README.eucJPを御覧ください.

設定方法の概略を示します.現在,接続されているUSB機器の情報を得るには, dump_usbdevコマンドを用います.あるUSBマウスを接続していると以下のように 表示されます.表示される内容は機器によって異なります.

# /sbin/dump_usbdev
class 0x9 subclass 0x0 protocol 0x0 module <module_name>
vendor 0x627 product 0x2 module <module_name>
次に,新しいUSB機器を接続します.ここで,dump_usbdevコマンドを用いて追加 されたエントリを探します.例えば,あるUSBのフロッピーディスクを接続する と,次のようになります.
# /sbin/dump_usbdev 
class 0x9 subclass 0x0 protocol 0x0 module <module_name>
vendor 0x627 product 0x2 module <module_name>
vendor 0x644 product 0x0 module <module_name>
新たに最後の行が追加されました.この行をファイル /etc/usbmgr/usbmgr.confに追加します.機器のよってフィールドが分けられて いますので,該当するところに追加します.このとき,module_nameの ところは必要なUSBのモジュールを指定します.大抵は該当するフィールドの他 のエントリと同様に書けば動くはずです.

エントリを追加した後は,update_usbdbコマンドでusbmgrに設定の修正を通知す ると,設定が有効になります.

# /sbin/update_usbdb /etc/usbmgr/usbmgr.conf
以後は,設定したUSB機器を接続するだけで使用できるようになります.

非常に便利なusbmgrですが,まだ対応している機器は少なく,対応している場合 でも場合によってはシステムをフリーズ(停止)させてしまうこともあります. Xウィンドウを使用中のときは,あまりUSBマウスを抜き差ししない方が良いでしょ う.Xウィンドウを終了し,コンソール上でUSBマウスを抜き差しすることはでき るようです.多少不便ですが,USBの規格自体がまだ新しいものですので,しば らくは大目にみて下さい.

■ USBマウスを使う場合

基本的に/etc/X11/XF86Configで設定されているので,必要な設定はありません. もしうまくいかない場合は,/etc/X11/XF86Configに以下のエントリーがあるか 確認してください.XconfiguratorでXウィンドウの設定を行えば入っているはず です.

Section "XInput"
  Subsection "Mouse"
     Protocol "IMPS/2"
     Port   "/dev/input/mice"
     Device "/dev/input/mice"
     DeviceName "Mixed USB Mouse"
     ZAxisMapping 4 5
     AlwaysCore
  EndSubsection
EndSection

■ USB FDDを使う場合

通常のFDDのデバイスは /dev/fd0ですが,USB FDDの場合には /dev/sdaなどにな ります(接続されている他の機器によって/dev/sdbなどに変わることがあります). 従って,mtoolsを用いる場合は,/etc/mtools.confを以下のように変更 します.

#drive a: file="/dev/fd0" exclusive 1.44m mformat_only
drive a: file="/dev/sda" exclusive 1.44m mformat_only
この設定がうまくいっているか確認するには,mdirコマンド等(5.6節参照)で FDDにアクセスしてみると良いでしょう.うまくいかない場合はデバイス名を /dev/sdbなどに変えてみてください.

また,ext2やreiserfsフォーマットのFDDをマウントして使用する場合は, /etc/fstabの/mnt/floppyのエントリを以下のように変更します.

#/dev/fd0            /mnt/floppy          auto    noauto,owner   0 0
/dev/sda             /mnt/floppy          auto    noauto,user    0 0
設定後にmount (6.1節参照)ができるか確認しておきます.
# mount /mnt/floppy

■ その他のUSBデバイスを使う場合

USBの機器を使用する場合はデバイス名が変わっている場合が多いので,設定ファ イルの修正が必要になります.USBの機器によって,使用する設定ファイルとデ バイス名が異なります.

デバイス名の中には/devディレクトリにあるusbではじまるファイル名 (/dev/usb*)のものもありますので,参考にしてください.

ノートパソコンでの注意点

カードを挿したらマウスやモデムが動かなくなった,音が出なくなったなどの場 合には,IRQ が重複している可能性があります.PCMCIA のデフォルト設定では, IRQ 3,5,12 など,他のデバイスで使用されるかもしれない IRQ も使ってしまう 設定になっていますので,これらの IRQ を使わせたくない場合は /etc/pcmcia/config.opts を編集しましょう.

PCMCIA のモジュールオプション設定ファイルは /etc/sysconfig/pcmcia です. PCIC_OPTS や CORE_OPTS が必要な場合はこのファイルに書き込みましょう. 例えば,次の様に書きます.

PCMCIA=yes
PCIC=i82365
PCIC_OPTS=
CORE_OPTS=


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