Vine Linux/SPARC のインストール手順は、Vine Linux/ix86 のそれと大きく変わりません。SPARC固有の部分として一部異なる所がありますが、 以前にVine Linux/ix86やRed Hat Linuxをインストールしたことがある方なら、 何の問題もなくインストールすることができます。
SPARCのブートコマンドには、PROM(Programmable Read Only Memory) のバージョンによって、2つのタイプがあります。 PROMのバージョンが2.0移行のものをニュースタイル、 それ以前のものをオールドスタイルと呼びます。 プロンプトが"ok"なら、ニュースタイルです。
オールドスタイルについては、 sunhelp.orgにある The Sun Hardware Reference FAQ の"ROM monitor"を参照して下さい。
ニュースタイルの場合は、bootの後にfloppy, cdrom, netのいずれかを指定します。
ブートするフロッピーディスクを作成します。 imagesディレクトリにディスクイメージがありますので、 sun4c, sun4mの方はboot32.imgを、sun4uの方はboot64.imgを選んで下さい。
注意:
SMCC製のUltraSPARCでは、フロッピーディスクからブートできない不具合が、 報告されています。
選んだブートディスクをフロッピーディスクに書き込みます。 Vine Linux等のRed Hat系ディストリビューションをお使いの方は、
# mount /mnt/cdrom
# dd if=/mnt/cdrom/images/boot32.img of=/dev/fd0
# dd if=/mnt/cdrom/images/boot64.img of=/dev/fd0
として下さい。他のUNIX系OSをお使いの方は、 マウントポイントやデバイス名を適当に読み変えて下さい。
WindowsのDOSプロンプトやMS-DOS上で作成するためのツールをdosutils ディレクトリに用意してあります。images ディレクトリに移動して、 以下のようにrawriteコマンドを実行して下さい。
G> ..\dosutils\rawrite.exe -n -f boot32.img -d a:
G> ..\dosutils\rawrite.exe -n -f boot64.img -d a:
仮にCD-ROMドライブをGドライブとしていますが、 お手元の環境にあわせて適当に読み変えて下さい。
作成したフロッピーディスクを挿入して、ブートプロンプトから、
boot floppy
でフロッピーディスクからブートして下さい。
CD-ROMからブートするのは簡単です。 Vine Linux/SPARCのCD-ROMを挿入して、ブートプロンプトから、
boot cdrom
でCD-ROMからブートして下さい。
ネットワークからブートするためには、 少なくともインストールするコンピュータ以外に1台のコンピュータが必要です。 インストールするSPARCはRARPで自分のIPアドレスを取得し、 TFTP経由でカーネルとインストールプログラムのダウンロードを行います。
以下の説明では、インストールするSPARCのホスト名をvine、 IPアドレスを192.168.0.2、MACアドレスを09:00:17:xx:yy:zzとして説明しますので、 適宜御自分の環境にあわせて読み変えて下さい。 MACアドレスは起動時に表示されるので、きちんとメモをとっておいて下さい。
TFTPサーバーにVine Linuxを使用するならとても簡単です。 RPMを使ってtftpパッケージをインストールして下さい。 デフォルトでは、tftpは動作するように設定されてませんので、 次のようにinetd.confを変更します。
#tftp dgram udp wait root /usr/sbin/tcpd in.tftpd
↓
tftp dgram udp wait root /usr/sbin/tcpd in.tftpd /home/tftp
デフォルトでは、/tftpboot を使用するようになっていますが、 安全のため/home/tftpを使用するようにしましょう。 inetd.confを修正しただけでは反映されませんので、忘れずに、
# /etc/rc.d/init.d/inet reload
を実行して下さい。 これを忘れるといつまでたってもTFTPサーバーが起動しません。
次にブートイメージを用意します。ブートイメージは、 sun4c, sun4mの方はtftp32.imgを、sun4uの方はtftp64.imgを選んで下さい。 選んだブートイメージを/home/tftpにコピーします。
# mkdir /home/tftp
# cp /mnt/cdrom/images/tftp32.img /home/tftp
# cp /mnt/cdrom/images/tftp64.img /home/tftp
最後に、用意したブートイメージに対してシンボリックリンクを張ります。 次のようにして下さい。
# cd /home/tftp
# ln -s tftp32.img C0A80002.SUN4C
# ln -s tftp32.img C0A80002.SUN4M
# ln -s tftp32.img C0A80002
ここで、C0A80002はインストールするSPARCのIPアドレスを16進数表記したものです。 御自分の環境にあわせて適宜変更して下さい。 perlを使用できる環境の方は、次のコマンドを打つことで、16進数表記が得られます。
$ perl -e 'printf "%02x"x4 ."\n",192,168,0,2'
c0a80002
SUN4CとSUN4Mは御自分のアーキテクチャにあわせて下さい。sun4uの場合、 アーキテクチャ名は必要ありません。以上でTFTPサーバーの設定は終りです。
ここでは、応答するサーバーがLinuxであると前提して説明します。他のOSだと、 異なることがありますので、マニュアルを参考にして設定して下さい。
まずは、/etc/hostsにインストールするSPARCのホスト名とIPアドレスを設定します。 次のようなエントリを/etc/hostsに加えて下さい。
192.168.0.2 vine
次にRARPテーブルにMACアドレスとIPアドレスの対応を登録します。
# rarp -s vine 09:00:17:xx:yy:zz
きちんと設定されたかどうか、次のコマンドを使って調べましょう。
# rarp -a
ブートプロンプトから、
boot net
でネットワークブートして下さい。