コマンドのメッセージ出力などの言語を指定する環境変数LANG、LC_ALLは,それぞれデフォルトでja_JP.ujisに設定されています(/etc/sysconfig/i18n参照).よって日本語カタログファイルが用意されているコマンドは各種メッセージが日本語で表示されます.
ただし,コンソール(X Window Systemを利用しない場合)では, konを起動してからでないと日本語表示はできません.
ユーザ用のシェル設定ファイル ~/.bashrc内に
alias eng='LANG=C LC_ALL=C'
という行を加えておけば,コマンドライン上で
$ eng <使いたいコマンド>
とすることで,英語環境として <使いたいコマンド> が実行されます.
コンソールにログインしたらいつもkonが起動するようにしたければ,~/.bash_profileの先頭に以下を挿入しておくとよいでしょう.konを正常に利用できることをちゃんと確認しておきましょう.ただし,rootユーザの設定にこれを加えることはお勧めしません.
if [ "$TERM" = "linux" -a "$KONFLAG" = "" ] ; then
KONFLAG=true
export KONFLAG
exec kon
fi
インストール時に飛ばした設定を次に進む前に行っておきましょう.システムの設定はrootユーザで実行します.日本語表示させる場合は前述のkonを起動してから行って下さい.
以下の項目はコンソール(または kterm等)上で /usr/sbin/setup で設定できます.setupコマンドはインストール時に行った設定(authconfig:ユーザ認証,kbdconfig:キーボード設定,mouseconfig:マウス設定,ntsysv:各種サービスの利用・利用停止,sndconfig:音源設定,timeconfig:タイムゾーン設定,Xconfigurator:X の設定)を呼び出すメニューを提供します.以下の「コマンド」はsetupコマンドから呼び出される各コマンドを表し,「ファイル」は設定が書かれるファイルやディレクトリを表します.
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コマンド: /usr/sbin/authconfig ファイル: /etc/system/network, /etc/yp.conf, /etc/pam.d/passwd
コマンド: /usr/sbin/kbdconfig ファイル: /etc/sysconfig/keyboard
コマンド: /usr/sbin/mouseconfig ファイル: /etc/sysconfig/mouse
コマンド: /usr/sbin/ntsysv ファイル: /etc/rc.d/*
コマンド: /usr/sbin/sndconfig ファイル: /etc/conf.modules
コマンド: /usr/sbin/timeconfig ファイル: /etc/sysconfig/clock (/etc/localtime)
コマンド: /usr/X11R6/bin/Xconfigurator ファイル: /etc/X11/XF86Config
kbdconfigやmouseconfigの設定はコンソール上でのキーボードとマウスの設定に用いられますが,/etc/X11/XF86Config に XkbDisable が設定されていると X上でもこれらの設定を有効にすることができます.デフォルトで XkbDisable が設定されています.
/usr/sbin/kbdconfigを利用して,キーボードの設定をすることがで
きますが,/etc/sysconfig/keyboardを修正することで変更するこ
ともできます.例えば,コントロールキーと CAPS ロックの機能を入れ替え
たい人は,
file:/etc/sysconfig/keyboard のKEYTABLE を jp106_Ctrl_CAPS に変更しましょう.
KEYTABLE="jp106_Ctrl_CAPS"
^^^^^^^^^^^^^^^変更
ntsysvコマンドを使って,起動するシステムサービスを選択することができますが,より細かいサービスの設定には chkconfig コマンドを用います.サービスの状態はオプション --list で知ることができます.この一覧はインストールされているパッケージにより異なります.
# /sbin/chkconfig --list
atd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
gpm 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
network 0:off 1:off 2:on 3:off 4:off 5:off 6:off
nfsfs 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
random 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
keytable 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
linuxconf 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
lpd 0:off 1:off 2:on 3:off 4:off 5:off 6:off
mcserv 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
kerneld 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
portmap 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
sound 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
sendmail 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
syslog 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
apmd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
autofs 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:on 6:off
jserver 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
0〜6の数字はランレベル(Run Level)を示します.onはそのランレベルでサービスが提供されることを示し,offは提供されないことを示します.例えば,cannaサーバはランレベル 2,3,4,5で起動され,0,1,6では停止されます.このとき,/etc/rc.d/rc3.d/S12cannaなどが作成されます.
onになっているサービスをoffにするには,オプション --delの後にサービス名を付けて実行します.
# /sbin/chkconfig --del canna
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
逆に,offになっているサービスをonにするには,オプション --addの後にサービス名を付けて実行します.
# /sbin/chkconfig --add canna
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
標準でonになるランレベルの指定は各サービスによって決まっています.もし,標準の設定を変更したい場合にはオプション --levelでランレベルを指定して変更することができます.例えば,ランレベル2,4でcannaをoffにするには次のようにします.
# /sbin/chkconfig --level 24 canna off
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:on 6:off
同様に onにするには次のようにします.
# /sbin/chkconfig --level 24 canna on
# /sbin/chkconfig --list canna
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
サウンドカードの設定には sndconfig を使います.
# /usr/sbin/sndconfig
多くのサウンドカードは自動認識されますが,場合によっては自動認識しなかったりフリーズしてしまったりすることがあります(特にPCIではないマシンの場合).自動認識をさせずに手動で設定する場合,以下のようにします.
# /usr/sbin/sndconfig --noprobe
通常は Xconfigurator を利用して /etc/X11/XF86Config を生成しますが,これでうまく動かない場合は手で編集するか,XF86Setup を利用してください.Xconfigurator が生成した XF86Config ファイルを利用して XF86Setup を使うとうまくいきません.「既存のXF86Config使いますか」に「いいえ」と答えて下さい.または,XF86Setupをする前に /etc/X11/XF86Configを削除して下さい.
また,インストール時にサーバを自動認識しなかった場合,自分のビデオカードに対応するサーバパッケージもあらかじめインストールしておいてください.パッケージ名は XFree86-サーバ名-3.3.6-X.i386.rpm になっています.例えば,Mach64サーバならば,
# rpm -Uvh XFree86-Mach64-3.3.6-1vl1.i386.rpm
とします.rpmコマンドの使い方は,
「
RPMによるパッケージ管理」を参照して下さい.
X Window System使用時のキーボードとマウスの設定は Xconfiguratorで行います.
X Window Systemが使えるようになったら,control-panelや linuxconfを用いて設定ができます.control-panelは Red Hat Linuxに昔から付属しているコントロールパネルです.control-panelからは 各種サービス(daemon),ネットワーク,プリンタ,カーネルモジュールなどの設定ができます.また,linuxconfも呼び出すことができます.
linuxconfはディストリビューションに関係なくさまざまな設定を行うことができるツールです.設定の変更を行ってもできる限りシステムの再起動が必要としないような処理をしてくれます.CUIやGUI,Webブラウザによるインターフェースが用意されており,システム管理の方針に合わせて使い分けることができます.また,多言語に対応でき得る構成になっており,高機能なツールです.
いずれのツールも,Window Makerの「メインメニュー」の「ユーティリティ」→「管理ツール」から呼び出すことができます.kterm が起動したら root 用パスワードを入力してください.
プリンタ(printtool)とカーネルモジュール(kernelcfg)以外は,できるだけlinuxconfを使うことをお勧めしますが,control-panelなどが慣れている場合はこちらでもいいでしょう.
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コマンド: /usr/bin/printtool ファイル: /etc/printcap,/usr/spool/lpd/*
コマンド: /usr/bin/kernelcfg ファイル: /etc/conf.modules
コマンド: linuxconf,/usr/bin/netcfg ファイル: /etc/sysconfig/network,/etc/hosts
コマンド: linuxconf
ファイル: /etc/conf.modules
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
コマンド: linuxconf ファイル: /etc/lilo.conf
コマンド: tksysv ファイル: /etc/rc.d/
プリンタ等から印刷するためにはlprコマンドを利用するのですが,その前にプリンタの設定を行わなければなりません.root ユーザで printtool を起動します.コントロールパネルからも起動できます.設定の詳細は「
Vine Linux の印刷環境の設定方法と使用方法」を参照して下さい.
# printtool
ディスプレイマネージャ(wdm)からログインすると,すぐにウィンドウマネージャが起動されます.コンソール画面からログインした場合は,startxコマンドで起動します.xinitでも起動できますが,さまざまな処理が実行されないため,不都合が起こります.
Vine LinuxのデフォルトのウィンドウマネージャはWindow Maker(図2.4.1,図2.4.2)です.各ユーザが最初にstartxしたとき~/GNUstepが作成され,そこに個人用の設定が保存されます.なお,この状態で日本語入力ツールであるkinput2まで起動していますので,Netscape Communicatorやvtoolsですぐに日本語入力が可能です.詳しくは「
Window Maker の使い方」の章を参照してください.
画面右側の上から6番目のアイコンをダブルクリックしてNetscape Communicatorを起動しておき,1番上のぶどうアイコンをダブルクリックすると,ローカルディスクにインストールされたVine Linuxガイドにアクセスすることができます(図2.4.3).
任意のウィンドウマネージャやXIM(日本語入力システム)を使用したい場合は,~/.xinitrcもしくは~/.Xclientsを作成します.この場合,kinput2をはじめとするXのクライアントは,すべて明示的にその実行を記述しなければなりません.Vine LinuxのXclientsシステムデフォルトは/etc/X11/xinit/Xclientsにありますので,参考にするとよいでしょう.