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1. Vine Linuxとは

Vine Linuxは,使いやすい日本語環境を提供するLinux配布パッケージ(ディストリビューション)です.インストールの直後から快適な日本語環境で作業ができるように,さまざまな配慮を行っております.

本製品「Vine Linux 2.0 Commercial Release」は,かな漢字変換システムにWnn6を標準IMとして採用し,商用フォント(DynaFont和文5書体)や各種拡張機能などを付加した,PC/AT互換機用の商用版パッケージです.

1.1 Vine Linux 2.0 の特徴

●日本語インストーラ

日本語版のインストーラによって,とくに初心者のインストール時の不安を減らしています.もちろん英語ガイダンスによるインストールも可能です.また,グラフィカルなインストールが可能になりました.

●RedHat Linux 6.1ベース

海外で最も広く利用されていると言われているRedHat Linux 6.1がベースになっています.海外の商用アプリケーションはRedHat Linuxを前提に開発されていることが多く,その多くをそのまま利用することができます.また,RedHat Linuxの大きな利点のひとつである完全なパッケージ管理を踏襲しています.

●glibc2.1.2と日本語localeの実装

国際化プログラミングを考慮したglibc2.1.2と,glibc2.1.2を日本語ロケール対応にするlocale-jaを採用しています.

従来の標準的な日本語環境であるlibc5+X_LOCALEで発生していたNetscape Communicatorなどでの日本語表示/入力/編集の不都合の多くが解消されます.また,国際化に考慮して開発されている Oracle8などの商用アプリケーションでそのまま日本語を利用することができます.

●日本語アプリケーションソフトウェアの収録

本製品には,これまでのProject Vineのメンバーによる開発で蓄積してきた技術および資産をもとに,多くの日本語アプリケーションソフトウェアがVine Linuxに収録されています.したがってインストール後,ただちに快適な日本語環境下で使用することが可能です.後述のVine Tools,日本語版 Netscape Communicatorも即使用可能です.

標準のウィンドウマネージャには, 日本語対応のWindow Maker を用意しました.初期状態のDockやメニューには,後述のアプリケーションソフトウェアがすでに設定済みですから,主要なものはマウス操作だけで起動可能です.

標準のかな漢字変換システムには,軽さ,変換速度などのバランスがよい Wnn6(ftp版はFreeWnn)とCanna(かんな)を標準IMとして採用しています.

●デスクトップ環境 GNOME & KDEを標準装備

Vine Linux標準のWindow Makerの他に,デスクトップ環境として GNOMEと KDEを用意しました.GUIをベースにしたユーザー環境をすぐに使うことができます.ハードディスクに余裕がない場合などに備え,GNOMEや KDEをインストールしなくても十分に使える環境も用意されています.

●日本語カタログの整備

さまざまな主要コマンド(cp,mv,top,df,ps,ping…他多数)には日本語カタログを用意しました.これにより,各種メッセージなどが環境変数に応じて日本語や英語で表示されるようになります.

●日本語文書/日本語マニュアルの整備

本マニュアルのほか,オンラインマニュアルとしてJFプロジェクトによる日本語Linux文書とJMプロジェクト,X Japanese Documentationプロジェクトによる日本語マニュアルを収録しました.

これらの文書およびマニュアルの参照をより簡単にするために,全文検索エンジンとして定評のあるnamazuを収録しており,簡単にキーワード検索を行うことができます.標準のWindow Makerからは、iマークのアイコンをクリックするだけで,namazuを起動することができます.

●XFree86-3.3.6

PC UNIX用X Window SystemであるXFree86の最新バージョン3.3.6を採用しました.さらにProject Vineでは独自情報を収集/追加し,国内で普及している多くのビデオカードで自動検出/設定が行えます. i810チップ搭載マシンやVAIOなどのNeoMagicチップ搭載マシンでも,自動設定ですぐXを使えます.さらに,xtt (X True Type)の採用により,XからTrueTypeフォントを直ちに利用できます.

●日本語フォントの整備

Vine Linux 2.0 CRでは,X用日本語スケーラブルフォントとして,ダイナラブ・ジャパンによるDynaFont和文5書体を採用しています.LaTeXや Tgif,Gimp,Netscape Communicatorなどの日本語対応アプリケーションでの表現力がさらに広がります.

●国内のプリンタ対応

Vine Linuxでは,国内のメジャーなプリンタの多くに対応できるように,独自情報を収集/作成したプリントフィルタを多数追加しており,printtoolなどで簡単に設定を行えます.

●Vine Tools

独自開発のアプリケーションソフトウェア(Vine Tools)が用意され,とくにUNIXに詳しくない初心者にも必要十分な機能が提供されます.Vine Linux 2.0では,NeXTライクのユーザインターフェースを持つメーラ(vmail),PostItライクのメモ帳的な利用にも便利な簡易エディタ(vedit)を収録しています.

●サーバ環境

WWWサーバ,メールサーバ,ftpサーバ,tenletサーバ、sambaサーバとしてすぐに使えるようパッケージを収録しています.またセキュリティにも十分配慮し,セキュリティホールになる可能性のあるデーモンなどはデフォルトでは立ち上がらないように設定しております.

●動作プラットフォーム

Vine Linux は,以下のアーキテクチャで動作します.

PC/AT互換機(いわゆるDOS/Vマシン)推奨使用環境

  • CPU:Pentium 100MHz以上
  • メモリ:32Mバイト以上 (推奨 64Mバイト以上)
  • HDD: 600Mバイト以上(フルインストール時1Gバイト以上)
  • CD-ROM:ATAPI/SCSI
  • キーボード: PS/2 (101,106およびこれらに互換性があるもの)
  • マウス:PS/2,シリアル
  • ビデオカード:i810, S3 ViRGEシリーズ,Riva TNT2,Millennium G400など(詳細は XFree86 WWWページを参照)
  • SCSIカード:Adaptec 29x0/39x0, Symbios53c8xxなど

1.2 Vine Linux 1.1からの変更点

Vine Linux 1.1から多くの改良が施されています.以下の点にご注意の上御使用下さい.

■カーネル関係

カーネルのバージョンが 2.2.14になりました.これに伴いいくつか仕様の変更があります.

■各種ツール関係


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