wdmなどのディスプレイマネージャを使用していない場合,コンソールからログインすることになります.その場合に X Window System を起動するには,コマンドラインで startx コマンドを使います.不具合があったときのために X の起動時のログを「X.log」ファイルに残しておくとよいでしょう.X が起動しない場合,X でマウスが使えないなどの場合はこのファイルがトラブルシューティングの助けになります.(エラーメッセージは ~/.WindowMaker-errorsなど~/.*-errorsにも出力されます)
$ startx > /tmp/X.log 2>&1
wdmなどのディスプレイマネージャを使用するには,/etc/inittabの idで始まる行とxで始まる行を以下のように修正します.
id:5:initdefault:
:
:
x:5:respawn:/usr/bin/X11/wdm -nodaemon
X の起動には少し時間がかかることがあります。画面が真っ暗になっても落ち着いて少し待ってください。
最初に X を起動した時に,ユーザ用のホームディレクトリに GNUstep というディレクトリが作成されます.このディレクトリには,Vine Linux 標準のウィンドウマネージャである Window Maker 用の個人設定ファイルが入っています.Window Maker をアップグレードした直後には,このディレクトリを消去するか名前を変更するかして,メニューおよび設定を新たに作りなおすのが安全です.
Window Maker の基本的な使いかたは 「 Window Maker の使い方」」 を参照してください.
( 図)
Window Maker以外にも,様々なパッケージが標準で用意されています.ウィンドウマネージャやデスクトップ環境として次のパッケージがあります.
Vine Linuxには,一般的なユーザに必要であろうと思われる各アプリケーションが含まれています.
LinuxはOS(オペレーティング・システム)です.ユーザがOSへ命令を与えるときには,シェルを通して行います.Vine Linuxで用意されているシェルは sh, bash,csh,tcsh,zshなどです.標準では bash (Bourne Again Shell)が使われるようになっています.シェルはコンソールや ktermなどのターミナル上でプロンプトを出し,ユーザからの入力を待ちます.入力されたコマンドはシェルがOSへ渡し,実行結果を表示します.
ここでは,bashについて述べることにします.他のシェルの場合も同様です.コマンドを入力する行をコマンドラインと言います.bashにはコマンドライン上で使える便利な機能があります.それは編集機能と補完機能と履歴機能です.これらの機能はREADLINEというライブラリで提供されています.
カーソルの移動や文字の削除などの機能です.
コマンドやファイル名の一部を入力し,Tabキーを押すだけで残りを補完してくれる機能です.
これまでに入力したコマンドを再び呼び出して使う機能です.
このように,CUI(Command User Interface)に優れているのはシェルのおかげであると言えます.bashの設定は ~/.bashrcと ~/.barsh_profileに書かれています.これらのファイルを修正するだけで,プロンプトを変更したり,パス(PATH)を追加したり,コマンドの別名(alias)を設定したりなどユーザの環境設定を行えます.また,シェルスクリプトやシェル関数を用いることにより,既存のコマンドを用いて新たにコマンドを作ることもできます.詳細はオンラインマニュアル等を見て下さい.Vine Linux ではbashの設定を行うツールとして,bashconfが用意されています.
文章を作成するにはエディタを用います.簡単なファイルの編集には,vedit を使うとよいでしょう.vedit は Window Maker の Dock から起動することができます.veditの使い方は「Vine Tools」の章を御覧下さい.この他に,nvi,emacs,xemacs などが標準で入っています.
emacsやxemacsは多機能なエディタです。メーラーやニュースリーダとしての機能を備えている他、LaTeXやHTMLなどの編集を補助するモードが用意されています。
基本的には vmail を使えばよいでしょう(「 Vine Tools Usage」).vmail は Window Maker の Dock から起動することができます.もちろん,mnewsや,emacsやxemacs 上の mew,Netscape Communicatorなどを使ってもかまいません.
Netscape Communicator (以下 Netscape)を使います.ニュースリーダーやメール送受信に使用してもよいでしょう.Netscape は Window Maker の Dock から起動できます.
環境変数 XFONTSIZE を small や large にすると,システムフォントの大きさを変更することができます.Vine Linux 2.0より,自動的にフォントの大きさを設定するようになっています.この設定が気に入らない人は,X Window System を起動する前に一度だけ以下のような設定を実行しておくとよいでしょう.$ echo 'export XFONTSIZE=small' >> ~/.bashrc
なお,Netscape にはテキストフィールド(一行入力/編集/表示領域)への文字の表示に不具合がある場合があります.Netscape 固有のバグのため,Project Vine では対応できません.ISDN ルータなどの設定をできない場合があります.
また,コンソール版のブラウザ lynx も使えます.kterm 上では -use_mouse オプションを利用することで,マウスクリックにも対応します.ただしその際には文字列のカット&ペーストができなくなります.
使いやすいと評判の PPxP です.使いかたは「 PPxPを使ったダイアルアップ接続」を参照してください.
機能的には PhotoShop にもひけをとらない画像レタッチ・ペイントツール Gimp や,ちょっと癖のある操作体系ながら慣れるとなかなか使えるドローツール Tgif を使うとよいでしょう.どちらも標準でインストールされます.また,論文作成などには pLaTeX を使います.
簡単なテキストファイルでプレゼンテーション資料を作成できる MagicPoint が便利です.標準では入っていませんので,rpm コマンドでインストールしてください.ドキュメントは /usr/doc/magicpoint-*/ にあります.
Red Hat Linux のパッケージ管理ツール,rpm を使います.使いかたは「 RPMによるパッケージ管理」を参照してください.