vmail と vfetchmail は、メールを送受信するためのインターフェースです。 この章では vmail と vfetchmail の使い方について説明します。
vmail は NeXTSTEP ライクな Look & Feel を持つ、メールを読み書きす るためのアプリケーションです。vmail が提供するのはユーザが直接触る GUI の部分だけで、実際にメールを送受信する部分は UNIX でよく使われる MH(Mail Hander) というプログラム群を使っていますので、新しいアプリケー ションだからといって不安定であるということはありません。
vmail は基本的に MH にかぶせる GUI という立場をとっています。ですか ら、「メールを送る」「メールを読む」といった、私達がメールを扱うときに 必要最低限の機能はついています。もちろん GUI が使えるというのも特徴の 一つですから、マウスで読みたいメールをクリックすれば読めますし、ほとん どの作業をマウスを使って行なうことができます。
また、画像ファイルその他のメール添付物も取り扱うことができます。この 部分には、MIME を扱う metamail というアプリケーションを使っています。 受信できるだけではなく、MIME を使って画像を送ることもできます。現時点 では、JPEG と GIF を扱うことができます。
vmail を使っていくうえで、必要となる操作を紹介します。
まずは、コマンドラインや Window Maker の Dock (画面右側のアプリケー ションランチャ)から vmail を起動してください。vmail は起動時には新着メー ルを読み込みませんので、新しいメールを取り込むためには「新着メール」と 書かれてあるボタンを押す必要があります。メールが来ていれば「メール一覧 リスト」に取り込んだメールのヘッダ一覧が出てくるはずです。読みたいメー ルにマウスカーソルをあわせてクリックするだけで、メールの内容が表示され ます。
MIME を使用したメールが来た場合には、メニューの「メッセージ」→ 「metamail で処理」を選択することによって、metamail を呼び出し、添付さ れている画像等を見ることができます。
「削除」と書かれたボタンを押すと、現在読んでいるメールに「削除マーク」
をつけることができます。削除されたメールは「メール一覧」でディム表示に
なり、「D」というマークが付きます。実際にメールを削除するためには
ある用件ごとにメールをまとめたりするために、vmail は、「フォルダ」とい うものを使います。「メール箱」と書かれているボタンをクリックすると、フォ ルダリストが出てきます。
以下にフォルダに対する操作をあげます。
新しいフォルダを作るには、「メール箱」ウィンドウの「新規作成」と書 かれているボタンを押します。そうすると、フォルダの名前を入力するウィ ンドウが出てきますから、ここにフォルダ名を入力します。フォルダ名に 使えるのは英数字だけです。スペースは使えません。
今読んでいるメールをフォルダに移動するには、フォルダリストで移動さ せたいフォルダを選択し、「転送」ボタンを押します。そうすると、選択 されたフォルダにメールが移されます。
フォルダを選択して、「開く」をクリックするとメインウィンドウで表示 するフォルダが変わります。
いらなくなったフォルダを削除したいときには、消したいフォルダを選択し、 「削除」ボタンを押します。確認のダイアログがでますから、「OK」を 押せば、削除されます。この場合、削除したフォルダにあったメールの 復元はできません。
削除マークをつけたメールを実際に削除するには、メニューから 「メール箱」→「コンパクト化」 を選択します。また、コンパクト化を行なうとメールについている番号が とびとびになっている場合がありますが、 「メール箱」→「リストの再構築」 で 1 番から順番に番号を付け直します。この作業はメールの数が多ければ それなりの時間がかかります。
vmail でメールを書くには少しだけ設定が必要です。
メニューから 「vmail」→「プリファレンス」 と選択すると、プリファレンスウィンドウがでてきます。プリファレンスウィ ンドウはメールを書くときに必要な設定を行なうためのウィンドウで、以下の 項目の設定ができます。
「署名」と書かれたエントリでは、
「From: "HOGEHOGE"<hoge@hogehoge.org>」 の "HOGEHOGE" にあたる部分を
指定できます。
前出の From: の <hoge@hogehoge.org> にあたるものを指定します。自分
のメールアドレスを書いておきます。
Reply-To: に指定するメールアドレスを指定します。From: に指定したメー
ルアドレスと違うメールアドレスに返事をもらいたいときに指定します。
自分の書いたメールの一番最後に付けるシグネチャを記入したファイルを 指定します。右の「...」ボタンでファイルを選択できます。
メインウィンドウの「メール作成」ボタンを押すと、メール作成のためのウィ
ンドウが開きます。。「宛先」には、メールを送りたい人のメールアドレス、
「件名」には用件の名前を、「Cc:」にはカーボンコピーを送りたい
人のメールアドレスを書きます。
次に、いろいろなボタンについている機能について説明しましょう。
現在書いているメールを送信します。
アドレス帳を使って宛先にメールアドレスを設定したり、Cc: にメールア ドレスを設定したりすることができます。もちろん、アドレス帳ですから、 名前とメールアドレスの対応を記録しておいたりすることができます。
返事ボタンは、選択したメールに対して返事を書く時に使います。相手の
メールアドレスが宛先に設定され、サブジェクトも設定されます。引用ボ
タンはメインウィンドウで選択されているメールの行頭に「> 」をつけて、
本文に挿入します。転送ボタンは、メールをそのまま引用し、メールの先
頭に「---- Forwarded Message」という行をつけます。
プリファレンスで指定したシグニチャを本文に挿入します。
現在書いているメールを破棄します。
プロバイダ経由でメールを受け取る場合、POP もしくは IMAP を使ってメール をローカルホストのスプールに取り込む必要があります。ここでは、 vfetchmail というツールを使ってローカルホストにメールを取り込む方法に ついて説明します。vfetchmail は fetchmail というプログラムに GUI をか ぶせたものです。fetchmail の設定ファイルを書くのが初心者には難しいかも しれないということで、GUI で各種の設定を行えるようにしました。
vfetchmail の設定には次の情報が必要です。
ここでは、次のようなサンプルを仮定して説明していきます。実際にはプロバ イダからもらう情報を参考に適宜置き換えてください。
設定を行うには、vfetchmail のウィンドウの虫眼鏡ボタンを押すか、メニュー
から
メールサーバには先程調べた情報のプロバイダのPOPサーバを指定します。
ユーザ名には「POPユーザ名」を指定します。
プロバイダが指定したプロトコルを書き込みます。
「パスワード入力」のエントリは文字を入力しても見えないようになって います。このエントリにパスワードを打ち込んでリターンを押すと確認 のウィンドウがでますから、もう一度打ち込んでください。両方が一致 した場合パスワードが更新されます。
メールハンドラにはマシンのローカルメールスプールにメールを置くため
のプログラムを指定します。ここでは一番簡単な例として、単純にローカ
ルホストのスプールにメールを置く方法として、mail.local を使う方法
を紹介します。メールハンドラのエントリに次のように書き込んで下さい。
mda "/usr/sbin/mail.local -d takeda"
~~~~~~
下線部は、あなたのローカルマシン上でのアカウントです。
赤いポストのアイコンをクリックすると、サーバにアクセスしてメールを取 り込みます。
vmail はメールをやりとりするプログラムとして MH を使っていますから、MH
の設定ファイルで SMTP サーバ(メール送信サーバ)を指定します。具体的には、
root ユーザになって /usr/lib/mh/mtstailor というファイルを編
集します。
設定が必要なのは servers: という項目だけです。他の部分を触っ
てはいけません。servers: には SMTP での接続を受け付けてくれる
ホスト名を書きます。今回は SMTP サーバを mailserver.hoge.ne.jp という
ホスト名であると仮定しています。
リスト: /usr/lib/mh/mtstailor の例
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mmdfldir: /var/spool/mail
mmdflfil:
hostable: /usr/lib/mh/hosts
servers: mailserver.hoge.ne.jp
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設定ができたら、セーブして一般ユーザに戻っておきましょう。一度、プロバ イダの自分のアカウントに対してメールを送ってみましょう。エラーが発生し た場合は、プロバイダからの情報と良く見比べてみてください。