インストールの大まかな手順は、次のようになります。
事前準備
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ブートディスク作成
↓
インストーラ起動
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パーティション設定
↓
ハードディスクへのファイル展開
↓
環境設定
これからインストール方法を簡単に説明しますが、インストールを行なう前に、いくつか準備が必要になります。例えばブート用のフロッピーディスクを作成するための未使用媒体や、ハードウェアが使用する IRQ、IO ポート等の設定を調べておくことです。
Vine Linux をインストールするには、ハードディスクに新たにパーティションを作成するための空き領域が必要です。Windows がプレインストールされた PC を購入した場合は、ハードディスクのすべての領域を Windows が使う設定になっていることがほとんどです。この場合は、以下のいずれかの方法で空き領域を確保してください。
fips.exe や、パーティションマジック等の市販のものが利用できます。これらのツールを使用する前に、一時的に仮想記憶を使わないようにしたうえでデフラグを行ってください。
1 の方法は、既存の環境を初期化することになるので、必ず必要なデータをバックアップしてから行ってください。また、2 の方法の場合も絶対に安全とは言えませんので、必要なデータのバックアップを行ってください。
必要な空き領域のサイズは、Vine Linux を全てインストールした場合で約 600MB 必要です。この他にスワップ領域が必要となります。スワップ領域はとりあえず 64MB 程度あれば充分でしょう(一律に実装メモリの 2 倍必要などと言う事はありません)。
メモ : ハードディスクの空き領域Windows プレインストールマシンがほとんどになった現在ではほとんど意識することはありませんが、新品のハードディスクを使う場合、まず論理的にいくつかに分割し、その分割したものをどの OS で使用するかを設定します。この分割したものを『パーティション』と言います。そして、パーティションに割り当てられていない部分を、『空き領域』等といいます。Linux を初めてインストールする場合、空き領域に Linux が使用するパーティションを作成する必要があるのです。この説明については、Windows の FDISK.EXE コマンド等も参考になるでしょう。
Vine Linux のインストーラは、以下の 2 つのどちらかの方法で起動します。
1 の方法でインストールを行なう場合、インストーラ起動のための、ブートディスクを作成する必要があります。PCMCIA カードやネットワーク経由でインストールする場合はさらに補助ディスクも必要になります。
ブートディスクは、Windows の DOS プロンプトや MS-DOS 上で作成するのが簡単ですが、Linux や他の UNIX 系 OS での CD-ROM、フロッピーディスクの扱いがわかっている人ならば、以下のようにして作成できます。
ここでは Vine Linux の CD-ROM が /mnt/cdrom に mount されており、フロッピーディスクのデバイスが /dev/fd0(Linux のフロッピーディスクドライブ用デバイス)であると仮定します。最初の行でブートディスクを作成し、次の行で補助ディスクを作成します。
# dd if=/mnt/cdrom/images/boot.img of=/dev/fd0 bs=512 count=2880
# dd if=/mnt/cdrom/images/supp.img of=/dev/fd0 bs=512 count=2880
それでは、Windows の DOS プロンプトや MS-DOS 上での作成方法を紹介します。
Vine Linux の CD-ROM を入れディレクトリを CD-ROM の images ディレクトリに移動すると、ここにブートディスク作成用のバッチファイル mkboot.bat がありますので、1.44MB フォーマット済のフロッピーディスクをドライブ A に挿入して mkboot.bat を実行します。ここでは CD-ROM が G: ドライブであると仮定します。
G> cd \images
G> mkboot.bat
もし mkboot.bat が正常に動作しない場合は、フロッピーを挿入して次の rawrite コマンドを実行してみて下さい。
G> ..\dosutils\rawrite.exe -n -f boot.img -d a:
PCMCIA カード、ftp、パーティション等よりインストールする場合は、さらに補助ディスクも作成しなければなりません。作成はブートディスクと同様の手順で、supp.img をフロッピーディスクに書き込みます。
G> mksupp.bat
mksupp.bat が正常に動作しない場合は、以下のようにしてください。
G> ..\dosutils\rawrite.exe -n -f supp.img -d a:
前項で作成したブートディスクを挿入し、マシンを再起動します(もしくはCD-ROM から起動します)。boot: のプロンプトが表示されたら、そこで [Enter] キーを入力します。
インストールする PC で使用しているビデオカードの種類によっては、この先画面が表示されなくなる場合があります。その場合は、PCを再度起動し、boot: プロンプトから、
boot: linux nokon
~~~~~~~~~~~
下線部を入力してください。この場合、日本語表示はできなくなりますが、英語表示でインストールを続行することができます。つまり、kon を使用せずにインストールを行うわけです。
また、
boot: linux expert
~~~~~~~~~~~
インストーラでは、いくつか選択を行なったり、文字入力を行なう必要が有ります。この時の主なキー操作は、[TAB] キーで項目を移動、カーソルキーを使って選択、のようになっています。実際選択内容が決定されるには、「確認」や「了解」のボタンを [Enter] で選ばねばならないこともあります。
以下は、インストールメニューに従って説明を行ないます。『Vine Linux (オープニングメッセージ)』メッセージが表示されたら、[Enter] キーを押して次に進みます。
はじめに、キーボードタイプやインストール媒体、パーティションの設定などを行います。
使用する言語を選択します。English か Japanese を選択できます。ここで Japanese を選択すると、以後の表示が日本語に切り替わります。
PC の再起動のところで nokon を選択した場合は、日本語の表示が行えませんので、English を選んでください。English を選んだ場合でもきちんと日本語化された Vine Linux がインストールされます。
使用するキーボードを選択します。日本語 106/109キーボードのユーザは jp106 を、101/104 キーボードのユーザは us を選択します。
「インストールの方法」では、インストール媒体に何を使用するかを選択します。使用する媒体によって、以下のいずれかを参照してください。また、特別な知識が前提となる場合もあります。
なお、Project Vine では主に CD-ROM、NFS、FTP からのインストールテストを行っています。
PC に装着された CD-ROM ドライブから、インストールを行ないます。「ローカルの CDROM」を選択したら、次に CD-ROM を挿入する旨のメッセージが表示されるので、挿入して「了解」を選択して次のステップに進みます。
LAN 上の Vine Linux のファイルが置かれた NFS サーバから、インストールを行ないます。LAN や NFS の等のネットワーク設定に関する知識が必須になります。UNIX 系 OS の経験が無い場合は、ほぼ使用できないと思ってください。
「NFS サーバ」を選択したら、まず NIC(ネットワークインターフェイスカード)の設定を行ないます。PCI NIC の場合、ほとんどのカードは自動検出されますが、ISA NIC の場合は IRQ と I/O ポートの値を入力します。
NIC の設定がおわったら、「ブートプロトコル」を選択して、IP アドレスの取得方法を決定します。「固定 IP アドレス」は手動設定、あとの二つはサーバから IP アドレスを取得します。
NFS サーバ名と、Vine Linux が存在するディレクトリを入力します。ディレクトリには、ディレクトリ構成のところで説明した i386 以下のファイルが存在するところを指定します。例えば、i386 以下のファイルがサーバの /pub/vine 以下に存在する場合には、/pub/vine を入力します。これらを入力したら次のステップに進みます。
ネットワーク上で Vine Linux を公開している FTP サーバからインストールを行います。ネットワーク設定に関する知識が必須になります。UNIX 系 OS の経験が無い場合は、ほぼ使用できないと思ってください。
「FTP サーバ」を選択したら、まず NIC(ネットワークインターフェイスカード)の設定を行ないます。PCI NIC の場合、ほとんどのカードは自動検出されますが、ISA NIC の場合は IRQ と I/O ポートの値を入力します。
NIC の設定がおわったら、「ブートプロトコル」を選択して、IP アドレスの取得方法を決定します。「固定 IP アドレス」は手動設定、あとの二つはサーバから IP アドレスを取得します。
FTP サイト名と、Vine Linux が存在するディレクトリを入力します。ディレクトリには、ディレクトリ構成のところで説明した i386 以下のファイルが存在するところを指定します。例えば、i386 以下のファイルがサーバの /pub/Linux/Vine-1.0 以下に存在する場合には、/pub/Linux/Vine-1.0/ を入力します。anonymous FTP (匿名 FTP)ではない場合や、proxy サーバを利用する場合は、「anonymous でない ftp を使用する、もしくはプロキシサーバを使用する」をチェックしてください。
Vine Linux のファイルが置かれた Windows(FAT) や Linux(ext2) のパーティションからインストールを行ないます。もし、この方法を使用する場合、一旦インストールを中断して Windows(FAT) か Linux(ext2) のパーティションに Vine Linux のファイルをコピーします。ここでは、ftp で Windows (FAT) パーティションに取得した場合を想定して説明します。
まず、ftp で .../i386/Vine/... の Vine が C:\ 以下にくるように入手しておきます。その後ブートディスクで再起動し、「ローカルのハードディスク」を選択します。ここで補助ディスクの挿入が要求されますので、画面の指示に従います。
このあと、パーティションの設定後に Vine Linux のファイルが存在するディレクトリが聞かれますので、IDE なら /dev/hda1、SCSI なら /dev/sda1 を選択し、ディレクトリは / とします。
Windows のネットワーク共有ディレクトリ(SMB)からインストールを行います。ネットワーク設定に関する知識が必須になります。UNIX 系 OS の経験が無い場合は、ほぼ使用できないと思ってください。
「Windows 共有ディレクトリ」を選択したら、まず NIC(ネットワークインターフェイスカード)の設定を行ないます。PCI NIC の場合、ほとんどのカードは自動検出されますが、ISA NIC の場合は IRQ と I/O ポートの値を入力します。
NIC の設定がおわったら、「ブートプロトコル」を選択して、IP アドレスの取得方法を決定します。「固定 IP アドレス」は手動設定、あとの二つはサーバから IP アドレスを取得します。
ディレクトリ共有サーバの名前、ボリューム名、利用アカウント名、パスワードをします。
ここからインストールのセカンドステージです。つまり、フロッピー上のインストーラから、CD-ROM 上のインストーラに制御が移ります。ここでは、Linux がインストールされていない状態のマシンへインストールするか、既に Linux がインストールされているマシンへアップグレードをするかを選択します。ここでははじめて Linux をインストールするものとするので、「インストール」を選択します。
ここでは、特定の内容(デスクトップ PC、ノート PC)によりインストールするか、手動で選択(カスタム)しながらインストールするかを選択します。ここでは、「カスタム」を選択するものとして説明します。
なお、デスクトップ PC やノート PC を選択すると、既存の Linux パーティションはすべて初期化され、パーティションの設定からインストールまでが自動的に処理されます。
インストールクラス設定後、SCSI インターフェイスがある場合は設定します。PCI のものは自動検出されますが、検出されない SCSI インターフェイスを使用している場合は、「SCSI アダプタがありますか?」の問に「はい」をこたえ、画面の指示にしたがって手動で設定する必要があります。手動設定の場合は、あらかじめ IRQ や I/O ポートの値などを調べておかねばなりません。
Linux をインストールするパーティションの設定を行います。設定の方法には Disk Druid と fdisk を使用する方法がありますが、ここでは「Disk Druid」を使用することにします(Disk Druid は論理パーティションを使う傾向にあるので、これを嫌うのであれば fdisk を使用すると良いでしょう)。「現在のパーティション」の画面にかわったら、「追加」を選択してパーティションを追加していきます。
Linux には、最低限 / (ルート)とスワップのパーティションが必要です。最初にスワップを設定したら、/ は 「拡張可?」をチェックしておけば、最大容量を確保してくれます。その他、/, /usr, /var, /home とパーティションを分ける場合でも、/home を拡張可能にしておけば、ここで半端な領域の調整ができるようになります。ここがよく分からない場合、/ とスワップのみ、つまり最低限必要なパーティションだけを作成すれば混乱しにくいでしょう。
例えば /, /usr, /home に分ける場合、/ は通常 100M もあれば大丈夫で、/usr にはフルインストールで 700M ほどで足ります。パーティションを分けるメリットは、バックアップがしやすい、ディスク障害時に復旧しやすいなどがあります。
設定が終ったら、「了解」を選ぶと変更をパーティションテーブルに保存するか尋ねて来るので、「はい」を選択して次にすすみます。
スワップを初期化し、システムに認識させます。初期化の対象とフォーマットで不良ブロックの査定をするかが選択できますが、Device のチェックマークを外してはいけません。不良ブロックの査定は、初めて使用するディスクや信頼性に疑問がある場合に使うと良いでしょう。チェックマークをつけたら、「了解」でフォーマットが開始され、次にすすみます。
Linux 用のパーティション(ここでは /)をフォーマットします。/dev/xxx のところをチェックマークをつけます。また、「フォーマットで不良ブロックの査定する」は、スワップの時と同様です。チェックマークをつけたら、「了解」を選択します。ただし、ここではまだフォーマットはおこなわれません。実際にフォーマットされるのは、ソフトウェアがディスクにインストールされる直前です。
インストールする内容(コンポーネント)を選択します。ここが Vine Linux が RedHat Linux と大きく異なる部分で、コンポーネントを再分類し大幅に簡略化してあります。
リストの中からインストールする内容を選択します。リストの各コンポーネントがあらわす内容は、次のようになっています。
TrueType フォントの表示を可能にした X-TT 対応版の XFree86-3.3.3.1 や、Xで動く各種アプリケーション、ボールド体を含めたビットマップフォント、フリー版の日本語 TrueType フォントが含まれています。
メールリーダの vmail、定番の Netscape Communicator 等のネットワーククライアントが収録されています。
PPP 接続パッケージである PPxP が収録されています。Vine Linux では、PPxP をメインの PPP 接続ツールとしています。PPxP を利用した PPP 接続については「 PPxP QuickStart for Vine」を参照してください。
LAN 接続パッケージ。LAN 環境で使用するアプリケーション等が含まれています。
ファイルサーバ構築パッケージ。UNIX で一般的な NFS、Windows のファイルサーバになれる samba 等が含まれています。
インターネットサーバ構築パッケージ。bind、apache、inn 等のインターネット関連のサーバが含まれています。
ノート PC 用ユーティリティ。pcmcia-cs や apmd 等が含まれています。
ASCII 日本語 TeX バージョン 3.1415, p2.1.8。プレビューに使用する 300dpi の PK フォントや、dvi ファイルのプレビュアも含まれています。
コンパイラ/ライブラリ等の開発パッケージ。GCC や各種開発用のライブラリが含まれています。
日本語ドキュメントとその検索システム。JF 等のドキュメントと、検索システム namazu が含まれています。
Everything を選択するとほぼすべてのパッケージがインストールされますが、デスクトップ PC であってもノート PC 関連のものもインストールされてしまいます。これによる干渉などは発生しませんが、Everything を選択するよりは、きちんと取捨した方が良いでしょう。「個々のパッケージを選択する」にチェックマークを付けると、より細かい単位でインストールするものを選択できますが、コンポーネントの構成について詳しい人以外にはお勧めしません。
必要なコンポーネントを選択したら「了解」で次にすすみます。一部のパッケージのインストール中にしばらく止まったように見える場合がありますので、あわてずにしばらく待ってください。
ここで、インストール時の記録が /tmp/install.log ファイルに記録されることが表示されます。「了解」を選択すると、実際に Linux パーティションがフォーマットされ、ソフトウェアのインストールが開始されます。
インストールが終ったら、環境設定にはいります。まず、マウスのタイプが検出されるので、「了解」で次に進みます。
自動的に検出された結果で良ければ、そのまま「了解」で次に進みます。3 ボタンマウスなどの場合は、ここでマウスのタイプを選択しなおす必要があります。
また、2 ボタンマウスの場合は、「3 ボタンをエミュレートしますか?」にチェックマークをつけてください。左右のボタンを同時にクリックすることで真中ボタンを押したものとして扱われるようになります。
なお、マウスタイプを選択する時、一部表示が乱れる事がありますが、これは現在の仕様となっています。乱れた場合は、カーソルを上下に移動してやれば再描画されるので、その後確認してから選択して下さい。
X Window System の設定では、ビデオカードやモニターの設定します。一部のビデオカードや解像度については、インストール完了後に XF86Setup を使用して設定したほうが良い結果が得られることもあります。
まず、PCI のビデオカードが検出され、その結果が表示されますので、「了解」ですすみます。するとビデオカードに適合する X サーバがインストールされます。AGP 等検出されないビデオカードの場合は、ビデオカードの選択画面に移行するので、ここから使用するビデオカードを選ばねばなりません。
使用するモニタの種類を選択します。ここでのリストは、XFree86 のデータベースをほぼそのまま使用していますので、国産のモニタはほとんど存在しません。そこで、汎用のマルチシンクモニタ(Generic Multi Sync Monitor)を 2 種類追加しました。大抵は、この 2 つのうちどちらかを選択すれば良い筈です。また、VAIO505 や Lets Note 等 NeoMagic のチップを使用した機種では LCD Panel 800x600(Neomagic) を選択して下さい。
これら以外のユーザは、ここでは「カスタム」を選び、自分が使用するモニタに一番近いスペックを指定してあげます。
ここで、表示可能な解像度と発色数を自動検出します。「了解」ですすめば、検出が行われます。ここで画面が何回か点滅しますが、気にする必要はありません。
選択されたモニターの情報から、最適と思われる解像度、発色数が画面に表示されます。このままで良ければ「デフォルトの使用」を、他の解像度/発色数に変更したければ「選択します」を選び、希望する解像度と発色数を選択します。
ネットワークインターフェイスカード(NIC)がある場合「はい」ですすみ、NIC の種類、IP アドレスやドメイン名、ホスト名を設定します。なお、ここでの設定は LAN 環境の設定であり、プロバイダへのダイヤルアップ接続とは無関係です。
タイムゾーンの設定をします。デフォルトで Japan にカーソルがあっているはずなので「完了」で次に進みます。「ハードウェアクロックを世界標準時刻とみなします」は、PC の内蔵時計を GMT(世界標準時刻)に合わせてある場合にチェックマークをつけます。
Linux 起動時に起動するデーモンの選択を行います。Vine Linux では安全性を重視し、sendmail や named など必須ではないサービスはデフォルトで起動しないようになっています。これらが良く分からない場合は、下手に選択せず、「完了」で次に進みましょう。
プリンタの設定を行います。ここでは「ローカルプリンタ」の設定について説明します。リモート lpd や LAN マネージャプリンタの設定については、ネットワーク管理者に相談してください。
プリンタの設定は簡単で、「プリンタの設定」画面まではデフォルトの設定で構いません。「プリンタの設定」画面で使用するプリンタを選択してください。最後に用紙のサイズと解像度を選択すれば、確認画面が表示され設定完了です。
スーパユーザ(root)のパスワードを設定します。確認のため同じパスワードを 2 回入力します。入力したパスワードを忘れないように注意して下さい。また、あまりに単純な物は避けて下さい。アルファベット大文字小文字をとりまぜ、数字や記号も入れると比較的安全です。なお、キーボードの設定が実際のキーボードとずれている場合、記号の位置がずれていることがありますので、注意してください。
HDD から起動したくない場合や HDD からの起動に失敗した場合を考えて、ブートディスクを作成します(ここでのブートディスクは、インストールのための物ではありません)。「はい」で次に進んだら、1.44MB フォーマット済みのフロッピーディスクを挿入して「了解」を選択すると、ブートディスクが作成されます。
Vine Linux インストール後うまくハードディスクから起動できなかった場合は、このブートディスクから起動することで復旧作業を行なえます。
LILO は、Linux や Windows を HDD から起動するためのブートローダです。ここでは LILO の設定をおこないます。まずインストールする場所を指定しますが、通常は「マスターブートレコード(MBR)」を選択すればよいでしょう。市販のシステムコマンダー等、他のブートローダを使用する場合は、「ブートパーティションの先頭セクタ」を選択します。インストールする場所が決まったら、「了解」ですすみます。「了解」ですすんだらカーネルオプションの設定画面になりますが、大抵はオプションの設定は必要ありません。
マスターブートレコードをいじりたくなければ、前節で作成したブートディスクを使用することにして「インストールしない」を選択しても良いでしょう。
なお、LILO を完全に MBR から消してしまいたい場合は、起動可能な DOS フロッピーディスクにfdisk.exeを入れておき、「fdisk /mbr」を実行します。
Linux 以外に Windows 等の起動可能な OS の設定をします。しかし、Windows についてはほとんどの場合設定されている(dosのブートラベル名)ので、「了解」で次に進んで構わないはずです。ブートラベルを変更する場合や手動で設定する場合は、「編集」を選択して設定してください。
これでインストールは完了です。HDD から起動する場合はフロッピーディスクを抜いて、ブートディスクを使う場合はブートディスクを挿入して「了解」を選ぶと、再起動されます。
しばらくして LILO boot: のプロンプトが表示されたら、Linux[Enter] で Linux が、dos[Enter]で DOS/Windows が起動するようになっているはずです。Linux の起動を選択したら、(いくつかのメッセージが表示されたあとで) login: のプロンプトが表示されれば起動は成功です。
APM BIOS を有効にしたい場合、LILO boot: のプロンプトから、
LILO boot: Linux apm=on
として起動します。うまくいけば、/etc/lilo.cfg にデフォルトのカーネルオプションとして登録しておけばよいでしょう。やりかたは「jman lilo.conf」で確認してください。
Linux に限らず、一般的な UNIX システムには、管理者であるユーザ root と一般ユーザが存在します。root ユーザでシステム管理以外の作業をするのは好ましくありませんので、通常は一般ユーザのアカウントを登録して利用します。
インストール直後には root ユーザしか登録されていませんので、root ユーザでログインして新しいユーザを登録しましょう。ここではアカウント「hoge」を登録することにします。下の「Hoge Hogeo」には、ユーザ「hoge」さんの名前を英語で書くのがふつうです。
login: root
Password:
# /usr/sbin/useradd -c 'Hoge Hogeo' hoge
これでアカウント hoge が登録され、ホームディレクトリ /home/hoge が作成されました。次にアカウント hoge のパスワードを設定します。
# /usr/bin/passwd hoge
New UNIX password: ← パスワードを入力
Retype new UNIX password: ← 確認のためにもう一度入力
さらにこのユーザで Vine の標準 PPP クライアント PPxP を使いたい場合は、以下のようにしておきます。
# /usr/sbin/ppxpadduser hoge
次からは、システムの管理をする以外は一般ユーザのアカウントを利用するようにしましょう。
Linux は、DOS のように即座に電源を切ってはいけません。シャットダウンという操作が必要だからです。この操作は、shutdown コマンドでおこないます。shutdown は root ユーザのみ行えます。実行はプロンプトから、
# shutdown -h now
とします。APM BIOS を有効にしており正常に動作していれば、Windows のように電源が切れるでしょう。APM BIOS を持たないマシンの場合は、System halted のメッセージを確認してから電源を切ってください。